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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

FitbitとRunkeeperから考えたIoTとAPI連携

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健康管理のため、現在Fitbitを装着して、自分のアクティビティを管理しています。
アクティビティといっても、FlexというエントリーモデルのFitbitのため、歩数と睡眠時間程度しか管理できません。
歩数は動き(加速度)を感知していると思われ、この動作によって、「アクティブな時間」と移動距離も記録しています。

このFitbit Flexは、表示機能を持ちませんが、スマホのアプリと連携して様々な記録を視覚化できます。
歩き出す前に「運動の記録」をスマホアプリで立ち上げると、現在いる位置が地図上で表示され、開始アイコンをタップすると、スマホのGPS機能により歩いた場所が記録されていきます。
Runkeeperも同様です。ランニングアプリとして知名度の高いRunkeeperですが、設定によってウォーキングの記録も行えます。
こちらもアプリを立ち上げると、同様に地図が表示と開始アイコンが表示されます。

FitbitとRunkeeperは連携させることが可能です。RunkeeperのデータをFitbitに送ることができますし、その逆もできるようです。
どちらに情報を集約するかは、何を重視するかによって決まります。運動(フィットネスアクティビティ)に関する情報を多くまとめたいのであれば、Runkeeperの方がいい、というのが一般的な理解のされ方のようです。

FitbitのWebサイトを見ると、「Fitbitと統合できるアプリ、製品、サービスをつくりはじめましょう」として、API連携が可能なことが書かれています。
このAPI連携については専門のサイトが存在していて、そちらはもう完全にITベンダーのサイトです。いわゆるデベロッパー向けのサイトです。
APIについての様々な情報が書かれていますが、一般ユーザーの通常のサイトから少し遷移するとこのようなデベロッパー向けサイトを見ることができるというのは、少し驚きでもあります。

いま、IoTやAPI連携はITの旬ネタの一つですが、小難しいことではなく、このように一般のユーザーが使うサービスに入り込んでいるのですよね。スマホでアプリをインストールしたり設定を変更したりするときに、接続を許可しますか、という確認画面が表示されて、何の気なしにOKボタンを押してしまいますが、これもAPI連携、場合によってはIoTなのだと思います。

一般の人はAPI連携なんて言葉を普通は知らないですし、知っていたとしても意識はしません。ただ、このAPI連携はスマホという便利なデバイスの普及により、存在は表に出なくても確実に広がりを見せていくのでしょう。API連携は、ある意味技術ではなくアイデアが勝負なのではないかと個人的には思っています。

技術のハードルは今後どんどん下がっていくでしょう。PaaSやSaaSで提供されているユーザーフレンドリーなGUIによって、プログラミングができなくても、パーツを組み合わせることでアプリが作れるようになっていて、API連携やIoTもその恩恵を受けています。その意味では、ビジネスでどうユーザーに魅力に感じてもらえるかを考え出す、創造力が今後問われることになるのだと思っています。

最後に、私が会社の周辺をウォーキングをした際にFitbitとRunkeeperの両方を同時に立ち上げて残した記録をUpします。
少しずつ違っているのが興味深いですね。
この記録は両者の連携機能は使っていません。RunkeeperはiPhoneの加速度センサーを、FitbitはFitbit Flexの加速度計を使っていることで違いが出ているのでしょうか。
見た目も少しずつ違っていて、どちらが好きとか嫌いとないので、当面両方を立ち上げて連携なしで楽しもうかと思っています。

【Fitbit】

Fitbit.PNG

【Runkeeper】
Runkeeper.PNG


FitbitとRunkeeperについては、私の過去のブログでも少し触れていました。

Fitbitの強みとは

Runkeeperと人気サッカーゲームを支えているのは


関連情報

スマートフォンのセンサーデバイス機能を利用したIoTについて、IBMのPaaSである「Bluemix」を用いた開発の実例について、私の所属する部門にてWebセミナーを開催致します。

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