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デジタルでBtoBセールスはできるのか!?

クラウドへの取り組みとビジネスの成長に相関はあるのか

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クラウドというキーワードをWebメディア上で見ない日はありません。もはや、ITに携わる人にとってクラウドの存在を考えずに物事を進められることはないのではないでしょうか。
ITに直接携わらない人にとっても、クラウドというのは専門用語としてのITではなく、もう少し身近な存在となっていることでしょう。AppleのiCloudはそのままクラウドというキーワードがサービス名に入っていますし、DropboxやEvernoteといった便利なサービスも、クラウドという仕組みによって提供されるということは、多くの人が理解しているのだと思います。

私自身は、IBMのデジタルセールス部門でアナリティクスソリューションを担当しているのですが、この領域でのトレンドもやはりクラウドです。ビッグデータという言葉がIT用語から一般用語になってから日が経っていますが、データの分析を改めて始めてみようというお客様は、その基盤がクラウドにあることを当たり前のように受け止めているようです。また、データのもともとの格納先であるデータベースそのものも、いまやクラウドに置くことを真剣に考えているように感じます。データベースという、ある意味もっとも強固なセキュリティが求められる存在にも関わらずです。

ただ、クラウドへの取り組み、姿勢は各企業によってまちまちです。メディアを見ると華々しい成功事例があちこちに出ているし、競合他社がこんな領域までクラウド化したということを耳にすると、自社は遅れているのではないかと思ってしまうこともありますよね。ビジネスモデルも環境も各社それぞれ異なるので、クラウドへの取り組みが違っているのは当たり前で、無駄に焦る必要はないのですが、一方で、クラウドに対応していかないと進化に乗り遅れていくということがあるのではないかという漠然とした不安もお持ちかもしれません。

クラウド対応はIT部門だけに関係するものなのか。クラウド対応していないとビジネス面で遅れを取るのか、それとも無関係なのか。

今回IBMでは、ITおよびビジネス部門でのエグゼクティブを対象に、企業におけるクラウドの「成熟度」と組織の進化との関連性についての調査を実施しました。その結果、いくつかの興味深いことが明らかになっています。その中のひとつについて、エッセンスをご紹介します。

成熟したアプローチでクラウドに取り組む企業は、成長志向の考え方を持つ傾向がある。

クラウド成熟度診断で高いスコアを出した企業は、クラウド採用における最大の要因に「顧客顧客需要の強化」と「販売チャネルの拡張」を回答する一方、成熟度の低い企業はコスト削減や効率をより重視する傾向があります。
また、クラウド成熟度が高い企業は、クラウドを使用した結果、収益の向上という成果を得たことも明らかになっています。
一方で、成熟度が低い企業では、「社内ビジネス・プロセスの効率向上」や「コストや債務の削減」といったことをクラウド使用の目的にしています。


これ以外にもいくつかあるのですが、私が個人的にもっとも興味をひいたのが、

クラウド成熟度が高い企業は、特にクラウドに対する文化的な抵抗を、とりわけIT部門から受けている。

というものです。
クラウドによって新たな技術的スキルとより協力的なアプローチが求められるため、この抵抗はIT部門においてもっとも激しいのですが、この抵抗は、IT部門のスタッフが新たな現実に適応するにつれ近い将来に減少すると予想されるということです。技術的な面だけでなく、このような文化面からの考察というのは大変興味深いものです。


クラウド対応による成果、特にビジネス面での果実はあるのか、といった漠然とした疑問をお持ちの方にとっては、このレポートから得られるものがあるのではないかと思います。
関心のある方はご覧になってみてください。

クラウド成熟度曲線のマッピング IT新時代を迎えた企業・組織のアプローチ

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IBM 中山貴之のWeb Page (平日は毎日更新中)

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