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AIやロボット等の自動化で削減された時間の過ごし方と"AI時代"に求められる人物像

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NTTデータ経営研究所は2017年7月20日、「AI/ロボットによる"業務代替"に対する意識調査」を公表しました。

現在、AI/ロボットに関する議論が活発に行われており、AI/ロボットに仕事を奪われてしまう、という「AI脅威論」も多く存在しています。その一方で、AI/ロボットを有効に活用すれば生活価値・労働効率性が高まる、という希望論も存在しています。

NTTデータ経営研究所では、来る"AI時代"。自らの職を奪われてしまうことに戦々恐々としているのか、それとも新しいテクノロジーの活用余地に期待を持って、待ち望んでいるのかなど、2017年時点での、日本のオフィスワーカーのAI/ロボットによる"業務代替"に対する意識調査を実施しています。

調査結果の概要は以下のとおりです。

  • 「仕事はまるごと消えない。テクノロジー代替は3割程度で、7割の仕事が"手元に残る"」、「将来的に自分の仕事を代替するのは、テクノロジーよりもむしろ"自分以外の人間"」と考える傾向
  • 「コミュニケーションや創意工夫が必要な仕事は、引き続き人間が行うだろう」、一方で、「手順とルールが決められた業務は自動化されるだろう」と考える傾向
  • テクノロジーによる業務代替。過半数が"ポジティブ"
  • 「業務へのシステム、AI、ロボット等による人間の仕事の代替について、どのように感じますか」
    →「非常に楽しみであり効果に期待している」「期待をもっている」などのポジティブな回答が59%
  • AI・ロボット化に対して具体的な準備を行っているのは9%
  • さらにその中から、「環境変化に強い、上位7.7%の人物像」が判明。このグループは異動や転職等の環境変化にも適応する傾向、また、所属する職場での貢献実感が高く自己肯定感が強い

となっています。

AI/ロボット等のテクノロジーによる自動化により、削減された時間の活用方法に関する認識では、労働時間を減らしプライベートの時間を増やすが「74/2%」と最も多く、新たな仕事を作り出す「47.2%」と続いています。

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NTTデータ経営研究所 「AI/ロボットによる"業務代替"に対する意識調査」 2017.7.20

AI時代"に求められる人物像で、対策を行っている方では、

テクノロジーに代替されないような付加価値を身につける「65.9%」と最も多く、仕事の領域を変える「57.3%」、そして、仕事がなくなっても生活できるように準備するが「19/5%
が続いています。

スクリーンショット 2017-07-23 10.04.41.png

NTTデータ経営研究所 「AI/ロボットによる"業務代替"に対する意識調査」 2017.7.20

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