世界におけるロボティクスのトップ10予測 〜IDC調査より
米調査会社のIDCは2016年12月6日、世界におけるロボティクスのトップ10予測を発表しました。
■IDC Unveils its Top 10 Predictions for Worldwide Robotics for 2017 and Beyond
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prAP42000116
2017年以降のITリーダーにチャンスと課題を提示する主要なロボット動向の戦略的トップ10の予測は以下のとおりです。
Prediction 1: Robot as a Service(予測1:サービスとしてのロボット)
2019年までに、商用サービスのロボットアプリケーションの30%が「ロボットとしてのサービス」ビジネスモデルの形になり、ロボット導入のコストが削減されているだろう。
Prediction 2: Chief Robotics Officer(予測2:チーフロボティクスオフィサー)
2019年までに、有力な組織の30%がチーフロボティクスオフィサーが役割を実行し、ロボティクス特有の機能をビジネスで実装しているだろう。
Prediction 3: Evolving Competitive Landscape(予測3:進化する競争環境)
2020年までに、新しいプレイヤーがロボットの導入を支援する800億ドルのICT市場に参入するだろう。
Prediction 4: Robotics Talent Crunch(予測4:ロボティクスタレントクランチ)
2020年までに、ロボット工学の成長はスキル競争を加速し、ロボット関連の仕事の35%が不足するとともに、平均給与は少なくとも60%増加するだろう。
Prediction 5: Robotics Will Face Regulation(予測5:ロボティクスは規制に直面するだろう)
2019年までに、政府は、雇用の維持や安全保障、安全およびプライバシーに関する懸念に対処するためのロボット特有の規制の実施を開始するだろう。
Prediction 6: Software Defined Robot(予測6:ソフトウェア定義ロボット)
2020年までに、ロボットの60%はクラウドベースのソフトウェアに依存して新しいスキル、認知能力、アプリケーションプログラムを定義し、ロボットクラウド市場を形成するだろう。
Prediction 7: Collaborative Robot(予測7:コラボレーティブロボット)
2018年までに、新しいロボット導入の30%は、今日のロボットより3倍高速で動作するスマートコラボレーションロボットとなり、人間の周りで安全に作業するだろう。
Prediction 8: Intelligent RoboNet(予測8:インテリジェントなRoboNet)
2020年までに、商業用ロボットの40%が共有インテリジェンスのメッシュに接続されるようになり、全体のロボット操作効率が200%向上しているだろう。
Prediction 9: Growth Outside Factory(予測9:工場外での成長)
2019年までに、ロジスティクス、健康、ユーティリティ等の主要組織の35%が、ロボットを使用して業務を自動化する方法を構築していだろう。
Prediction 10: Robotics for Ecommerce(予測10:電子商取引のためのロボット技術)
2018年までに、世界の主要な電子商取引および全世界のコマース企業200社の45%が、注文の履行倉庫保管および配送業務にロボットシステムを導入しているだろう。