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オンプレミスシステムからクラウドへの移行

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企業ユーザがオンプレミスシステムからクラウドへ移行するにあたって、既存のオンプレミスシステムの現状調査、全体方針策定、効果検討、計画策定などを行い、移行を進めていく必要があります。

クラウドへの移行に伴い、さまざまな検討が必要となります。まずは、クラウドの移行にあたって、該当プロジェクトの実施要件と、そのプロジェクトのゴールを明確化し、プロジェクトメンバーと共有します。

クラウドの導入の検討にあたって、経営者層から求められる要件や導入時期、実現項目の優先度などの確認を行います。現状の各事業所の情報システムの現状調査を行い、オンプレミスに残すシステムやクラウドへ移行するシステム、必要となるクラウドサービスの要件など、実現する事項や各要件を明確にします。

クラウド活用をベースとして全体方針を策定し、あるべき姿(To Be)モデルの策定を行い、実際にシステム構成の設計や全体スケジュールの策定を行います。このモデルを導入した場合の、TCO (Total Cost of Ownership:総保有コスト)比較やROI(投資対効果)の検討など、実現した際の効果の検証を行います。

クラウドの導入にあたっては、サーバーやデータの移行方式、物理マシンで稼働しているシステムを仮想マシンへの移行ツールの検討、移行手順の策定、各タスクの役割分担などを行います。

オンプレミスで利用したアプリケーションがライセンス等の問題で移行できなかったり、オンプレミスと比べて、仮想サーバーではパフォーマンスが十分でない場合もあるため、個別要件を踏まえて、事前に動作するかの検証も必要となります。

オンプレミスからクラウドへの移行にあたっては、オンプレミスシステムの規模や更新時期や周辺システムとの連携などによって、移行期間が数年単位となる場合もありますので、システムの現状を踏まえた上で、移行していくことが望ましいでしょう。

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