「IT人材白書2016」からみる IoT、ビッグデータ時代に活躍するIT人材
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2016年4月27日、「IT人材白書2016 多様な文化へ踏み出す覚悟~デジタルトランスフォーメーションへの対応を急げ~」を公表しました。
本白書では、主に、「第2部 IT人材の現状と動向」の「第1章 IoT、ビッグデータ時代に活躍するIT人材」に絞ってポイントをご紹介したいと思います。
出所:IPA IT人材白書2016 2016.4.27
IoTに関する業務(対象)の実施部門では、IoT関連技術を活用した「既存事業の変革」や「新規事業の創出」は、主に事業部門が中心となって実施しており、T部門では「補助、支援」が多く、IoTに関わる事業部門を補助する立場となっている状況となっています。
出所:IPA IT人材白書2016 2016.4.27
ネット企業/部門におけるIoTに関する新事業・新サービスでは、ヒト(SNSやモバイル)からのデータ取得やクラウド上でのデータ蓄積・分析用アプリの実施が比較的多い結果となっています。
出所:IPA IT人材白書2016 2016.4.27
IoT時代の人材に必要とされる能力では、I oT関連技術を活用した事業変革・新事業・新サービスの創出を実施する人材に必要な能力(上)、技術力(下)で整理しています。新たな事業やサービスの創出には、「ビジネスアイデア構想力」や「技術力」が重要とされています。
出所:IPA IT人材白書2016 2016.4.27
企業の開発体制にも変化がおきています。新事業・新サービスを開発、事業化していくにあたって、一般的なシステム開発体制であるIT部門からIT企業への発注から、事業部門を中心としたIT企業への発注や共同開発等への変化が起こってきているとしています。また、ネット企業の台頭により、あらゆる部門からのクラウドサービス利用が進展してきている状況となっています。
出所:IPA IT人材白書2016 2016.4.27
専門分野をもつ技術者に必要な技術力では、すべての技術者に共通して、「顧客分析力、企画力」は重要とし、 「組込み技術者」は「アプリケーション技術」を重視、「データ活用人材」は「データ解析」を重視、「ネットワーク技術者」は「ネットワーク技術」に加え「情報セキュリティ技術」も重視している状況となっています。
出所:IPA IT人材白書2016 2016.4.27