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体内向けセンサーやチップやロボット?の未来 

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体にセンサーやチップなどを埋め込む取り組みも始まりつつある。

がん治療の専門研究機関の米Koch Institute for Integrative Cancer Researchは2015年8月、がん組織に直接埋め込み、がん組織の反応を見るバイオマーカーのデータを無線でリアルタイムに送信できる医療用プラスチックで作られた小型センサーを開発したと発表した(関連記事)。これにより、抗がん剤などの治療薬を投与し、がん組織がどのような反応をするのかモニタリングがしやすくなることで、適切な薬物治療ができる可能性があるという。

グーグルは、「グーグルX」部門の生命科学チームで、がんやその他の病気の兆候をモニタリングするため、体内をパトロールする微小な磁気粒子の開発を進めている(関連記事)。

マイクロチップを女性の体内に埋め込むだけで妊娠をコントロールできる「避妊チップ」も開発が進められており、2018年の市販を市販を目指している(関連記事)。

さらに、米カリフォルニア大学サンディエゴ校では、3Dプリンター技術を使い、医療用の電源を必要としない極小の魚型ロボットの開発を進めている。将来的には、体内をパトロールし、患部への正確に治療薬をど溶けたり、毒素を探知し除去できるようになる可能性があるという(関連記事)。

TEDで、2015年1月、サラ・バーグブライター氏が「米粒のサイズのロボットを作る理由」というタイトルで講演をした。

あなたの血管を泳ぎまわれるような ロボットがあったらどうか 想像してみてください アイザック・アシモフの 『ミクロの決死圏』みたいでしょ? 開腹しないでロボットが 手術できたらどうでしょうか?

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https://www.ted.com/talks/sarah_bergbreiter_why_i_make_robots_the_size_of_a_grain_of_rice?language=ja

テクノロジーや法制度面、プライバシーなど、さまざまな課題も山積しているが、体内向けセンサーやチップやロボットなどが体内に埋め込められたり、パトロールするようになれば、今後の手術や医療のあり方は、もしかしたら、大きく変わっていく可能性を秘めているのかもしれない。

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