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IoT社会における製造業のあり方 〜「2015年版ものづくり白書」から〜

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経済産業省、厚生労働省および文部科学省は2015年6月9日、「2015年版ものづくり白書」を公表しました。

第3節 製造業の新たな展開と将来像では、IoT社会における製造業のあり方について、その重要性が指摘されており、その部分に焦点をあてて紹介をしてみたいと思います。

第3節では、まず最初に

センサー技術やコンピューティング能力の発達に伴い、ものづくりの世界でも IoT(Internet of Things、モノのインターネット)やビッグデータ解析を通じた大きな変革が起きつつある。 我が国製造業においては、IT の利活用自体が他国と比較して進んでいないことに加え、省人化や省エネ化といった生産効率改善のための利用が中心的である。

むしろ生産工程において効率化が進んでいるがために、さらなるデジタル化に対して消極的であるとすら思われる。しかしながら、ドイツのインダストリー4.0や米国のインダストリアル・インターネットが目指している方向、すなわち、マスカスタマイゼーションの時代への対応、ものづくりのビジネスモデルそのものの変革といった動きも見据え、IoT活用によるメリットを享受する積極的な姿勢が重要と考えられる。

このような中、「すりあわせ」といった我が国の得意とする技術力の向上も重要であるが、それのみに固執して新たなビジネス モデルの変革への対応に出遅れると、かえって競争力喪失を招きかねない。我が国製造業には、技術力という自らの強みを活かし つつも、IoT 社会における製造業の稼ぐ力を磨き、思い切った方向転換を行っていくこと、また政府には、そうしたビジネスモデル創出に向けた企業の意識改革のリードや環境醸成を行っていくことが求められている。

とあるように、日本における製造業のIT化が遅れている中、IoT社会における製造業の方向転換の必要性が求められているとしています。

センサー技術やコンピューティング能力の発達に より、あらゆるものにセンサーを張り巡らせて膨大な量の データを取得し、それをリアルタイムで解析することが可能 となりつつある。データを収集し、解析・処理するサイクル によって付加価値が次々に生み出され、あらゆる分野で競争 領域が変化している。同時に産業の垣根を越えた新サービス が次々と広がるといったように、製造業はデジタル化の波の到来とともに大きな転機を迎えているのである。

とあるように、IoTから収集されるデータ活用による製造業のデジタル化の大きな転換期が迎えています。

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出所:2015年版ものづくり白書

本節の最後には、

必ずしも我が国製造業が、ドイツや米国が進む方向性を追随すべ きであるとは言えない。これまで、高い技術力で世界の第一線を 走ってきた日本のものづくりにとって最も有効な IT・IoT の活用方策は、ドイツや米国のそれとは異なるはずであり、重要なことは、我が国製造業がそのメリットをしっかりと理解し、我が国に最も適した方策について個々の企業がしっかりと検討し、必要に 応じて思い切った方向転換を行っていくことで十分にメリットを 享受すること、また政府は、そうした新たな決断やビジネスモデ ルの創出が進むような意識改革をリードするとともに、必要な制度整備や施策支援を通じて環境整備につとめていくことである。

としており、日本の製造業に適したあり方を検討していく必要性を示しています。

スクリーンショット 2015-06-21 10.02.28.png

出所:2015年版ものづくり白書

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