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ビッグデータを活用した観光振興について

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観光庁は2015年4月2日、第1回の「ICTを活用した訪日外国人観光動態調査検討委員会」を開催し、観光ビッグデータを活用した観光振興について検討を行っています。

観光ビッグデータの活用については、個人情報およびプライバシー保護への留意が重要という前提のもと、統計による指標を用いた評価に加え、来訪者の観光行動を定量的に調査・分析し、取組の評価や観光客のニーズを踏まえた効率的・効果的な取組につなげていくとしています。

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出所:観光庁 ICTを活用した訪日外国人観光動態調査検討委員会 2015.4.2

観光ビッグデータを構成する「人の動き」を把握するための各種データについては、宿泊や交通予約やプローブ情報といったような「利用者データ」、政府や自治体が公開する「オープンデータ」、そして、スマートフォンなどからの位置情報などの「消費者行動のデータ」の3つのパターンに区分けてしており、これらをビッグデータ解析していくとしています。

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出所:観光庁 ICTを活用した訪日外国人観光動態調査検討委員会 2015.4.2

観光行動に合わせて発生するビッグデータ及びその活用(イメージ)は、個人情報およびプライバシー保護への留意し、旅行前、旅行中、旅行後の行動プロセス別に、興味の把握や流動状況、話題となる事柄の把握などの項目をあげています。

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出所:観光庁 ICTを活用した訪日外国人観光動態調査検討委員会 2015.4.2

観光ビッグデータを活用した観光振興については、ビッグデータを活用し、定量的なデータ分析に基づく来訪者の行動や動態を把握し、観光地域の来訪者に係る基礎データの確立を行い、観光地域の特性の確認や地域間の相互比較ができるようにし、基礎データに基づいた戦略の立案を行い、世界に通用する魅力ある観光地域づくりの取り組みの実施をしていくといったことをあげています。

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出所:観光庁 ICTを活用した訪日外国人観光動態調査検討委員会 2015.4.2

観光庁では2015年5月1日に、「観光ビッグデータを活用した訪日外国人旅行者の行動・ニーズ調査」の開始についてもリリースをしています。背景には、訪日外国人旅行者数2000万人の達成に向けて、観光庁では、訪日外国人旅行者のより詳細な動態や嗜好を調査分析し、今後の施策推進につなげていくとしています。

具体的な取り組みとして、以下の2つをあげています。

○Twitter等のSNS情報の訪日外国人旅行者意識分析 ・Twitter等のSNS情報を収集・分析し、訪日外国人旅行者の興味・関心や、満足度あるいは今後改善すべき受入体制等について抽出する。

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Twitter等を活用した訪日外国人旅行者意識分析
出所:観光庁 観光ビッグデータを活用した訪日外国人旅行者の行動・ニーズ調査 2015.5.1


○併せて携帯端末のGPS地図アプリにより、同意をいただけた訪日外国人旅行者の 位置情報を5月中旬(予定)以降に収集し、日本全体のマクロな動態や大都市・地方部等におけるミクロな動態等を分析する。

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携帯端末のGPS機能を活用した流動分析
出所:観光庁 観光ビッグデータを活用した訪日外国人旅行者の行動・ニーズ調査 2015.5.1

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