APACにおけるIoT市場は2020年には86億のデバイスがつながり、5830億円ドルの市場を創出(IDC調査より)
調査会社のIDCは2015年4月9日、APACにおける2020年のIoT市場動向を発表しました。
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prHK25553415
IDCの調査によると、APAC(日本を除く)におけるIoT市場は2014年の31億から2020年には86億のデバイスがつながり5830億ドル(約70兆円)の市場になると予測しています。
IoT市場は、大手ベンダだけでなくスタートアップ企業が市場成長をけん引していると指摘しています。また、IoTの市場は産業が融合し、ソリューションのポートフォリオの重要性も指摘しています。
IDCでは、2020年までに中国が59%のシェアを占めるだけでなく、グローバルの市場において5台に1台近くが中国からつながると予測しており、中国の影響力は強まっていくと予想されます。
IoT市場においては、政府が産業を主導し、スマートガバメントの取組として、収益の拡大や、行政コストの削減や市民サービスの改善にもつながっていくとしています。
日本のIoT市場の予測もみてみましょう。
IDC Japanは2015年2月5日、国内IoT市場予測を発表しています。
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20150205Apr.html
IDCでは2014年の国内IoT市場におけるIoTデバイスの普及台数は5億5,700万台、売上規模は9兆3,645億円で、2019年には同市場のIoTデバイスの普及台数は9億5,600万台、売上規模は16兆4,221億円に達すると予測しています。
出所:IDC Japan 2015.2.5
APACと比較してみると、2020年と2019年の比較になりますが、
デバイス数:日本は9.5億(2019年)、APACは86億(2020年)
市場規模:日本は16.4兆円(2019年)、APACは約70兆円(2020年)
という規模になっています。
APACのIoT市場、日本のIoT市場をどうみて、どのようなビジネスを展開するか、どう利用していくか、今後の大きなテーマとなっていくでしょう。