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平成27年度総務省所管予算概算要求の概要におけるビッグデータ・オープンデータ関連施策について

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総務省は平成26年8月29日、「平成27年度総務省所管予算概算要求の概要」を公表しました。

平成 26 年度 予 算 額 16 兆 9,127 億円に対して、平成 27 年度 要 求 額 16 兆 9,105 億円となっています。

ICT関連でビッグデータ・オープンデータの予算に焦点をあててみたいと思います。

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新たなイノベーションを創出する ICT 成長戦略の推進では、 ビッグデータ・オープンデータの活用 で、国・地方公共団体・公益事業者等が保有する公共データに関する利活用モデルを構築を中心に、31.5億円の予算を要求しています。

国・地方公共団体・公益事業者等が保有する公共データに関する利活用モデルを構築する観点から、産官学が連携して、オールジャパンの体制で実証事業等を実施し、オープンデータ・ビッグデータの利活用のメリットの可視化を図るとともに、利活用ルール等に関する課題解決や新産業・新サービスの創出を促し、地域の活性化に貢献

“データサイエンス”力の向上はで新たに5.0億円の予算を要求しており、

“データサイエンス”力の高い人材を育成することによって、我が国の国際競争力を維持し、経済成長を加速するために、ビジネスマンなどの社会人に向けた学習サイトの開設等、データサイエンス普及の取組を推進

とビッグデータ普及に伴う人材育成にも力をいれていく予定です。

話題となっている「異能 vation」プログラム等の推進 では、30.6億円を要求しています。

競争的資金による研究開発を通じて、オープンイノベーションの促進、データサイエンティスト等の若手ICT人材の育成や、ICTの利活用による地域の活性化、先進的な通信アプリケーションの開発等に貢献

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G 空間プラットフォームと連携した避難・救助救命活動の迅速・高度化では、データを活用した消防庁及び緊急消防援助隊の各部隊が迅速に意志決定支援において、10.8億円を要求しています。

消防庁及び緊急消防援助隊の各部隊が迅速に意志決定できるよう、被害情報、各隊の動向に加え、被害予測や、気象情報、道路交通情報等のビッグデータ等の迅速な把握・共有化のため、オペレーションシステムを高度化

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スマートな社会インフラの維持管理では、1.9億円を予算要求しており、

社会インフラの老朽化を踏まえ、ICTを活用した社会インフラの効果的・効率的な維持管理を実現するため、センサー等で計測したひずみ、振動等のデータを、高信頼かつ超低消費電力で収集・伝送する通信技術等を確立

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パーソナルデータの適正な利活用促進では、4.7億円を予算要求しています。

電気通信事業者が取り扱う位置情報等のパーソナルデータについて、プライバシーを適切に保護しつつ、その利活用を推進するため、データの処理・加工・保存における安全確保技術の実証を実施

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統計オープンデータの高度化は13.2億円を要求しています。

政府統計の総合窓口(e-Stat)の API 機能や統計 GIS 機能の充実・利用を促進、提供する統計データの拡充等オープンデータの高度化を着実に推進

 

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