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⾃動⾛⾏システムと交通データ利活⽤に係る戦略「官⺠ITS構想・ロードマップ(案)」について

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IT総合戦略本部は2014年6月3日、「官民ITS構想・ロードマップ(案) 」を公表しました。本ロードマップは、「世界一の ITS を構築・維持し、日本・世界に貢献する」 ことを目標に、

「安全運転支援システム・自動走行システム」
「交通データ利活用」

の2つの項目を対象として、民間及び関係省庁が一体となって取り組むべき方向とその具体的なロードマップを策定しています。

安全運転支援システム・自動走行システムの定義では、単独型のレベル1から完全自動走行を実現するレベル4まで分類しています。

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出所:「官民ITS構想・ロードマップ(案) 」 2014.6.3

世界⼀のITS(⾼度道路交通システム)を構築するための⽬標を策定し、交通事故削減、交通渋滞緩和、⾼齢者等の移動⽀援等の観点から、世界⼀を⽬標として設定する⽅針を明確にしていくとしています。

⾃動⾞に関しては、ハイブリッドや電気⾃動⾞化とともに、⾃動⾛⾏化が⼤きなイノベーションの流れになっています。自動走行の実現には、ビッグデータを活用し、⾃動⾛⾏システムの「頭脳」としてのデータ基盤の活用を進め、⾃動⾛⾏システムと交通データ利活⽤を対象とした戦略を策定していくとしています。
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出所:「官民ITS構想・ロードマップ(案) 」 2014.6.3

政府は、2020 年までに、自動走行システムの実用化・実証(デモ)を含む世界最先端の ITS を構築することを目標とし、2020 年に開催される東京オリンピック・パラリンピックにおいてショーケースとして海外に対して提示することで、日本をイノベーションの中心地とし、これらの車両・インフラの輸出につなげていくとしています。

2030年までの目標も新たに設定し、2030年までに、「世界一安全で円滑な」道路交通社会を構築を目指しています。

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出所:「官民ITS構想・ロードマップ(案) 」 2014.6.3

全体目標・重要目標達成指標とITSに係るKPI との関係(全体像)は以下のとおりです。

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出所:「官民ITS構想・ロードマップ(案) 」 2014.6.3

官⺠ITS構想・ロードマップ(ロードマップ全体像)は以下のとおりで、自動走行システムに関わる研究開発や実証とともに、交通データの活用とデータ基盤整備が、鍵となっています。

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出所:「官民ITS構想・ロードマップ(案) 」 2014.6.3

 

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