『スマート・ジャパンICT戦略』骨子
総務省は2014年5月13日、『ICT成長戦略II』と「ICT国際競争力強化・国際展開に関する懇談会」における議論を踏まえた『ICT国際競争力強化・国際展開イニシアティブ』から構成されるまえ『スマート・ジャパンICT戦略』骨子を発表しました。
本戦略の骨子では、
ミッション
「世界で最もアクティブな国になる」 -ICTによるイノベーションで経済成長と国際貢献-
ビジョン
①2020年までに「知識情報立国」を実現
世界をリードする、リアルとバーチャルが融合した、「知識・情報」のフローとストックを戦略的に活用する社会の実現
②ICTによる「三位一体」解決 地球的課題、我が国の課題、相手国の課題をICTで「三位一体」解決
③グローバルな視点で、「スピード」と「実践」 「ヒト、モノ、カネ」から「ヒト、モノ、カネ」+「情報」へ
アクション
①国内戦略と国際戦略の連携
国内戦略:「ICT成長戦略II」の推進
-ICTを活用して様々なモノ、サービスを繋げることにより、新たなイノベーションを創出-
国際戦略:「ICT国際競争力強化・国際展開イニシアティブ」の実現
-ICTの国際競争力強化、国際展開を通じた国際貢献-
②2020年東京オリンピックでの世界最先端ICT環境の実現
をかかげています。。
具体的な取り組みとして
- G空間 × ICTの推進
- ビッグデータ・オープンデータ利活用の推進
- 「スマートプラチナ社会」の実現
- ICT新事業創出(オープンデータなど)
- 観光地や防災拠点等における無料公衆無線LAN整備の促進
(「フリーWi-Fi」構想) - 「グローバルコミュニケーション計画」の推進
(多言語音声翻訳システムの高度化) - 4K・8K、スマートテレビ等を支えるインフラ整備・利活用推進
- 放送コンテンツの海外展開を通じた経済活性化・魅力発信
- 世界最高レベルのICT基盤の更なる普及・発展に向けた競争政策の見直し等
- 総合的な情報セキュリティ対策の推進
などがあげられています。
一番、大きな数値目標をたてているのが、「ICT国際競争力強化・国際展開イニシアティブ」でのICT国際競争力の強化・国際展開を通じた国際貢献で、2020年までに、現在の海外売上高の約5倍の17.5兆円を目指すとしています。
出所:総務省 ICT国際競争力強化・国際展開イニシアティブ 2014.5.13
本骨子では、オリンピック開催の2020年がひとつの節目となっています。2020年までにICTで何が実現できるのか、日本の成長につながっていくのか、そして、政府での取り組みがどのように貢献していけるのか、2020までのICTの取り組みは、これからの日本を占う上でも重要な取り組みの一つとなっていくでしょう。