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放送コンテンツの海外輸出額は、約6割が番組放送権、ヨーロッパではアニメが人気

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総務省 情報通信政策研究所は2014年4月22日、「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」を公表しました。

2012年度の日本の放送コンテンツ関連輸出額は、100億円を超える規模となっており、中でも番組放送権の輸出額は約60%でほぼ横ばいで推移しています。

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出所:総務省 放送コンテンツの海外展開に関する現状分析 2014.4

2012年度の放送コンテンツ関連輸出額の構成比率では、従来の番組放送権が約6割の62.2億円を占めていますが、キャラクター販売のための商品化権や、パッケージ販売のためのビデオ・DVD化権等が放送コンテンツ関連輸出額で増加傾向となっています。また、実験的取組とされてきたフォーマット権やリメイク権による海外展開も数値として伸ばしており定着しつつあります。

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出所:総務省 放送コンテンツの海外展開に関する現状分析 2014.4

2012年度の海外輸出している番組の例では以下の番組があげられています。

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出所:総務省 放送コンテンツの海外展開に関する現状分析 2014.4

2012年度の最も多く輸出されている放送コンテンツのジャンルは、アニメです。アニメは、番組放送権では約4割となっているものの、商品化権、ビデオ・DVD化権等を含めた放送コンテンツ関連輸出額では、6割弱を占めており、アニメを中心に様々な形でコンテンツを輸出していることがわかります。

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出所:総務省 放送コンテンツの海外展開に関する現状分析 2014.4

2012年度の主要輸出先別のジャンルをみてみると、各地域でアニメが強く、中でもヨーロッパは放送コンテンツ輸出額の比率でアニメが8割を超えています。

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出所:総務省 放送コンテンツの海外展開に関する現状分析 2014.4

日本の放送コンテンツは、世界の中でも競争力の高いコンテンツとして注目を集めており、政府としても「クールジャパン推進会議」など積極的な支援を行っています。日本のコンテンツがどこまで支持され、輸出額を伸ばしていけるのか、その行方が注目されるところです。

 

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