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ビッグデータビジネスの成長性と適用領域など

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IDC Japan 国内ビッグデータテクノロジー/サービス市場予測(2013.8.26)によると、2012年の国内ビッグデータテクノロジー/サービス市場は、206億7,000万円。2012年~2017年は年間平均成長率37.5%で拡大し、2017年には1,015億6,000万円に達すると予測しています。

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国内ビッグデータテクノロジー/サービス市場 エンドユーザー売上額予測、2011年~2017年
出所:IDC Japan 国内ビッグデータテクノロジー/サービス市場予測を発表2013.8.26

普及を阻害する要因としは、投資対効果が見えにくいの回答が多く、ビッグデータの活用を促進するには、構造化、非構造化データに関わらず、アナリティクスソリューションの普及が不可欠としています。

矢野総合研究所( 2012.4)の調査によると、2015年度までは企業内でのデータ活用が中心で、2017年度以降はとスマートシティなど社会インフラを支えるシステムへの活用が進むと予測しています。

ビッグデータ流通量推移(メディア別)でみると、POS系データが約0.8エクサバイトともっとも多く、RFIDデータ (約0.6エクサバイト)、GPSデータ(約0.3エクサバイト)と続いています。中でも電子カルテデータ、画像診断データといった医療系データの他、GPSデータ    やRFIDデータといったM2M系データが大きく伸びています。

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出所:総務省「情報流通・蓄積の計測手法の検討に係る調査研究」(平成25年)

データをよく利用するTransformed企業は、ブランドや市場マネジメントなど、下記すべての項目において分析を利用している傾向があります。

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Big Data, Analytics and the Path From Insights to Value 2011.11
出所:総務省「情報流通・蓄積の計測手法の検討に係る調査研究」(平成25年)

将来戦略策定、日常業務オペーレションにおける「トップ業績企業」のビックデータ解析活用率は「業績劣位企業」の約2倍となっていることからもデータ活用の有効性は高いと考えられます。

ビッグデータ解析の便益および障壁においては、

便益においては、「より正確なターゲットマーケティング(61%)」が最も高く、「より正確なビジネス洞察(45%)」のビジネス・インテリジェンス系が続いています。

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BIG DATA ANALYTICS TDWI RESEARCH 2011 4Q
出所:総務省「情報流通・蓄積の計測手法の検討に係る調査研究」(平成25年)

障壁においては、「ビックデータ解析を行う人材・スキル不足(46%)」が最も高く、全体コスト(42%)」が続いています。

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BIG DATA ANALYTICS TDWI RESEARCH 2011 4Q
出所:総務省「情報流通・蓄積の計測手法の検討に係る調査研究」(平成25年)

 

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