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講演をするにあたって心がけていること

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昨日、クラウド系のセミナーで講演が終わり、今年の自分の担当する講演もひと通り終わることができました。正確には数えていませんが、今年は20~25回の講演を担当させていただきました。

依頼をされる講演内容は、これまで、クラウド関連、情報通信政策、地域活性化、サービス紹介など多岐に渡ります。また、参加者層も経営者層から技術者、学生まで幅広い層にお話をさせていただきました。

講演件数は、これまで100回前後を担当させてただきましたが、未だに講演後は、努力不足や勉強不足と反省する機会が多々あります。

この反省の繰り返しで、資料のレベルとしてプレゼンレベルをブラッシュアップしていくことを心がけています。

私自身、講演をするにあたって、依頼を受けてから資料の準備、そして、当日の発表までいくつか気をつけていることがありますので、ここで少しでご紹介をしたいと思います。

講演依頼を受けた際の対応

講演の依頼は、本ブログ経由のプロフィールを見て問い合わせをしていただくのが大半です。そのほかは、フェイスブックでつながっている方からDMでお話をいただく場合もあります。お話をいただいた際には、どのような対象者にどようになテーマ(目的)でどの程度のレベル設定、そして参加者数、講演時間などを確認します。更に、自分がどの立ち位置(肩書き)でお話をするのかというのも確認します。

講演にあたっての情報収集

講演の依頼を受ける際、その多くは、中立的な視点でクラウドのビジネス動向や技術動向、政策動向などといったお話の依頼をいただきます。そのため、依頼を受けてから、そのテーマに関して自分の視点に偏りがないか、かなり幅広い範囲で情報収集を行うことを心がけています。人に会って話を聞いたり、ネットで検索をしたり、過去のブログを読んだり、書店で関連書籍を購入したり、対応は様々です。気を受けているのは、講演までに納得感のあるレベルまで情報をインプットすることです。

講演内容の構成

情報収集後、依頼をいただいたテーマや対象者を意識し、講演のストーリーを考えます。与えられた時間内にどのようなことをどのように伝えていけばいいのか、ノートにメモベースで書きだしたりするなどで整理をします。流れが決まれば、該当する資料を作成していきます。資料を引用する場合は細心の注意を払っています。また、ブログなどでアクセスなどが多く反響が大きかった内容は、とりあげることを心がけています。ブログでの反応が資料を構成する上で大変役にたっています。

概ね、講演依頼をいただいてから、1ヶ月のスパンで、情報収集から資料作成まで、対応をします。

当日の講演

当日は、講演会場に足を運んだ際に、どのような参加者層なのか、イメージをします。また、講演が最後のほうになる場合は、講演されてきた方の内容も意識して話をするように心がけています。講演の途中で、ひどく緊張してしまい、声がなかなか出ないといったこともあります。こういった状況の中でも柔軟に話をできるための経験をまだまだ積まなければいけないと考えています。

講演は自分を成長させる最良の機会

私自身が初めて講演をしたのは、2008年10月の200名を超える学会です。講演者はNTT持株の取締役、元アナウンサーの方、政府の官僚の方、そして、私でした。講演後、この方々とパネルディスカッションにも参加させていただき、緊張で本当に倒れてしまうのではないかというぐらいの感覚を覚えました。こういった経験の積み重ねが、自分の成長の原動力となり、多くの道が拓けてきているように感じています。

講演をするためには、講演に値する専門性を高め、講演の依頼を受けられるような環境を自ら創る営みが大切です。言葉で言うのは簡単ですが、その過程では自らのそれなりの努力も必要であると考えています。

講演の依頼を受ける機会に恵まれたとしても、講演の対応するのは多くの時間を費やし、既存の仕事との調整も大変なこともあるでしょう。ただ、講演の話をいただく機会があれば、その機会を大切にし、業界のため、自分のために、積極的に依頼を受け、社外への情報発信に向けて行動する。そういう人が増え、そういう行動を評価する仕組みが整えられていけばと、願っているところです。

 

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