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ICTを活用した新たな街づくりモデルの在り方について

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総務省は2012年4月23日、 「ICTを活用した新たな街づくりモデル」の在り方に関する意見募集を行っています。総務省では、「ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会」を開催し、

2015年頃までに国内において実現すべきICTを活用した新たな街づくりモデルとして、
(1)コミュニティの活性化で絆が深まる街づくり<街の魅力化>
(2)新サービスの創出で魅力高まる街づくり<街の魅力化>
(3)官民の連携で公共を支える街づくり<街の活性化>
(4)新産業の創出で雇用が生まれる街づくり<街の活性化>
(5)街インフラ管理の最適化で持続する街づくり<街の効率化>
(6)住民との共創で発展する街づくり<街の効率化>

の6つのモデルを検討しています。

ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 」の資料をベースに少し整理をしてみたいと思います。

ICTを活用した新たな街づくりモデルの考え方をマッピングしたものが以下の図です。

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

それでは、先述の6つのモデルイメージをとりあげてみたいと思います。

(1)コミュニティの活性化で絆が深まる街づくり<街の魅力化>
<基本的な考え方>
コミュニティを形成する高齢者等の街情報について、住民間における共有等の活用を可能とすることにより、住民参加による共助や世代間の交流などを通じた街づくりを実現。

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

(2)新サービスの創出で魅力高まる街づくり<街の魅力化>
<基本的な考え方>
生活者・消費者としての個人に関する情報を、安心・安全に提供すること等により、住民個々のニーズに適したサービスが創出され、より便利で快適な街づくりを実現。

   

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

(3)官民の連携で公共を支える街づくり<街の活性化>
<基本的な考え方>
行政機関等が有する様々な情報について、民間企業等がもつ情報との連携を可能にしたり、民間企業による再利用を容易にする等により、新規ビジネス等を創出する街づくりを実現。

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

(4)新産業の創出で雇用が生まれる街づくり<街の活性化>
<基本的な考え方>
多様な業種間等における情報の連携・共有により、商品・サービスの付加価値を高め、地場産業が活性化し、新たな雇用が生まれる街づくりを実現。

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

(5)街インフラ管理の最適化で持続する街づくり<街の効率化>
<基本的な考え方>
地図情報やインフラ情報等の街情報について、街全体での一元管理やリアルタイムでの共有等により、安心・安全で効率的な街づくりを実現。

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

(6)住民との共創で発展する街づくり<街の効率化>
<基本的な考え方>
日常生活において生成される住民の位置情報等の街情報について、住民による発信の下、平時の柔軟な対応や災害時の迅速な対応等、参加者で共に創り続ける街づくりを実現。

 

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

以上の6つのモデルイメージから、

ICTを活用した新たな街づくりモデルとそれらを支える共通基盤を構築し、多種多量の情報が、地域間や利用分野間で流通・連携し、街の機能の効率化、街の魅力向上、新たなビジネスや産業の創出等に寄与。弾力的・永続的に進化する街を実現する必要性

について提案をしています。

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

総務省では、今後「地域懇談会」を開催し、「2015年頃までに国内において実現すべきモデル」と「2020年頃までに海外も含めた拡張性を考慮したモデル」の検討を進めていく方針を示しています。

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出所:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会(第3回会合) 2012.4.20

今後、超少子高齢化が進み、地域の地盤沈下は顕著になっていくことが予想されます。こういった状況の中、ICTによる街の魅力化、活性化、効率化の取り組みが益々重要になっていくでしょう。実証事業で終わるのではなく、いかに持続性のあるモデルを実現していくことができるのか、今後のモデル事業の提案と展開が注目されるところです。

 

※担当キュレーター「わんとぴ」 

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