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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

スペシャリストかゼネラリストか

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めまぐるしくIT技術やサービスが変化し進化する中で、スペシャリストやジェネラリストのあり方について、いろいろと議論がなされています。

まず、ゼネラリスト待望論です。永井 千佳さんの「「もう専門家はいらない」 これからの時代はスーパージェネラリストが必要だ(2011.1.21)」のブログでは、田坂広志氏が、

「スーパー」というところを強調されながら、「いろいろな分野を横につなぐような何かの力を持ったジェネラリストが必要なのです」と言っています。

と紹介されています。今、業界にはスーパーゼネラリストが求められているようです。

自分戦略研究所の「ゼネラリストは待望されているか」の記事によると、「IT業界には、広範囲を見渡せる人材が不足している」という触れ込みでのゼネラリスト待望論が出ているものの、スペシャリストやゼネラリスト双方ともに不足しており、別の要素に問題があり、見据えどのように自身のスキルを伸ばしていくか、という点を指摘しています。

IT業界では、今、ここ数年間「クラウド」というキーワード注目をされてきています。私自身、拙書「クラウド・ビジネス入門」を上梓していることもあり、「クラウド」のスペシャリストとか有識者など言われることが時々ありますが、「クラウド」というキーワードは非常に広い定義であり、ビジネス論、サービス論、技術論、政策論、など様々な視点が要求されることがあります。つまり、「クラウド」のスペシャリストであるためには、スペシャリストよりも、様々な要素を横につなくゼネラリストの視点が強く求められているような気がしています。

一方、「クラウド」というキーワードを紐解いていくと、技術に関しては、例えば、仮想化技術、分散処理技術、プロビジョニング技術などがあげられます。これらの技術分野を専門に研究されるスペシャリストの方もたいらっしゃいます。また、外資系クラウド事業者では、自社のクラウドサービスに関するエバンジェリストがいらっしゃり、自社のクラウドサービスのスペシャリストとして活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。クラウド関連の分野で活躍されているスペシャリストの方々は、もともとはその分野を専門にされていたのではなく、むしろ多くの方はこれまでの専門領域からクラウドの領域に一方踏み出された方だと感じています。

クラウドが今後、社会や企業に浸透していくためには、社会の仕組み、ビジネスの仕組みを理解し、横につなげて、環境を構築していくノウハウが求められていくことでしょう。クラウドよりももう少し広い視点になりますが、日本は、今、ガラパゴス化と言われるように、閉塞感があります。日本の技術力は世界の中でも一流と言われてきていました。しかし、個々の技術にとらわれ、それらを組み合わせて挑戦する仕組みがグローバル視点で見ると、欠けていたような気がします。

クラウドの例は一例になりますが、今、IT業界に求められているのは、スペシャリストの目線をもちつつ、ゼネラリストとして、グローバル市場も視野にいれたビジネスを遂行してい力が求められているのかもしれません。

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