中小企業にとってのクラウドとは
昨日(10月7日)、ITマネジメント・サポート協同組合さんが主催するセミナーで「クラウド・コンピューティングの概要と最新動向/中小企業はどう使う」というタイトルで講演をさせていただきました。参加者は、悪天候にも関わらず100名を超える方々が参加されており、中小企業とクラウドについての関心の高さが伺えました。
まず、経済産業省 情報処理振興課の梅原 徹也課長補佐が J-SaaSについてお話をされました。今後さらにアプリケーションが充実していくとのことです。
その後、1時間ほど、お話をさせていただきました。ページ数は約80ページもあったので、与えられた1時間の中で話しきれるか少々不安でしたが、ほぼ時間通りにプレゼンを終えることができました。今回は、クラウドコンピューティングの概要や政府を含む国内外のクラウドの最新の動向を紹介しました。そして、中小企業とクラウドの関係を4つの要因から分析し、それぞれどのような取り組みをし、どのような対処をしていくべきかといった内容でお話をさせていただきました。
次にしんわ経営グループによるPCA for SaaSの導入事例等の紹介がありました。中小企業がクラウドの導入を進めていくためには、まず会計事務所がイニシアティブをとって導入していかなければならないという話は説得力のあるものでした。
最後にセールスフォース・ドットコムからお話がありました。これまで何度かセールスフォースさんの話は聞いており、資料は何度も見たことがあるのですのが、プレゼンターが違うと、新たな発見が見つかります。セールスフォースの大企業から中小企業まで豊富な導入実績は、ユーザにとっては安心感を与えてくれるでしょう。
セミナー後には、懇親会に参加をさせていただきました。中小企業診断士やITコーディネーター等中小企業の現場で仕事をされてきている方と、クラウドとSaaSをテーマにいろいろな話をさせていただきました。まだまだ普及していないのが現実ながらも、中小企業がITを活用して元気にしていきたいという思いを随所に感じることができました。
今回のセミナーで名刺交換をさせていただいたのは、30枚近くになりました。Twitterを見て今回来られた方もいらっしゃいました。こういったつながりは大切にしていきたいです。
最後に、「JーSaaS 活用マニュアル」という本が1ヶ月後に同友館という出版社から発売されるとのことです。編集は財団法人全国中小企業情報化推進センターで序章の執筆は経済産業省さんが書かれるようです。JーSaaS の利用にあたってマニュアルがほしいという要望もあるようで、これらがどのように活用され、JーSaaS がどこまで普及していくのか、動向が注目されるところです。