Twitterはこれから下降線に向かうのか?
『ガートナーの「ハイプサイクル2009」日本語版も公開。Twitterは幻滅期へ向かうと』を読むと、Twitterは米ガートナーが発表したハイプサイクルにおいては、既に幻滅期に入っているようです。アメリカとはタイムラグがあるとはいえ、8月11日のニュースですので、ガートナーの資料を信じるとすれば、これから大きな市場の成長は見込めないと考えることができるでしょう。
実際に米国では登録ユーザ数もやや頭打ちになり、スパムも増えてきているのも現状です。また、TwitterそのもののおもしろさがわからないというユーザがブログやSNSと比べても多いため、一つのハードルを越えにくい状況であると考えることができるかもしれません。
「もしもtwitterが100人の村だったら」というブログを読んでみると、「5人が、全投稿の75%を占める。」となっています。つまり、登録数を見ると、その多くは、利用していないか、発言していないか、見ているだけのユーザが大半を占めているということになります。Twitterは、ブログやSNSと比べると、140文字に限定されている分、投稿数は飛躍的に増える可能性は大きいものの、実際に積極的に活用しているユーザ数はごくわずかということが現状のようです。
以上のことを考えると、これからTwitterを始める人の多くは、とりあえず登録をしてみて、様子見をする方が多く占める可能性が高く、Twitterの市場全体を押し上げることはなかなか難しいのかもしれません。
そして、投稿数の多いTwitter利用者もやがて「Twitter疲れ」が見られるようになり、Twitterから少しづつ離れてくることも出てくるでしょう。これらのことを考えると、Twitterがこれからも急速に成長するプラス材料がなかなか見あたりません。
Twitter はブログを上回るクチコミマーケティングのツールと評価されるケースもありますが、ユーザの利用が限定的で、次第に下降線に向かっていくという可能性もはらんでいるといるといえるかもしれません。日本では勝間和代さんをはじめ著名な方がTwitterを始めており、それに反応するように登録者数が増えてきていますが、それに続く著名の方の登録があまり増えていないような気がしています。
今後も継続して成長を続けるのか、それともガートナーの指摘するように幻滅期に入り頭打ちが続くのか、今後のTwitterのユーザ数の動向が注目されるところです。