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著書のプロモーションについて

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オルタナブロガーの永井孝尚さんが、著書『朝のカフェで鍛える 実戦的マーケティング力』を9月29日を発売されるとのことです。

永井さんのTwitterでは、「本のプロモーションの準備をしなければ」と書かれているように、私の経験からも、事前のプロモーションと継続的なプロモーションが大変重要だと考えています。

ここで私の拙著「クラウドビジネス入門」でのプロモーションの取り組みを簡単にご紹介させていただきたいと思います。

私の場合は、処女作であり全く無名であるため、いろんな工夫をしてみました。まず、発刊日の1週間前にオルタナティブブログのブロガーミーティングで参加者皆さんに献本させていただきました。かなりの多くの方が書評を書いていただいたおかげで、認知度が高まりました。その結果、発売日前にも関わらず、数千台の順位がつき、発売日と当時に「入荷待ち」という状況が数日間続きました。オルタナティブ・ブログの宣伝効果は抜群でした。

発売日から1週間の間は、日経新聞の一面(2月24日)の広告欄に掲載をしていただき、その後、アマゾンのトップページにもバナーをうっていただくなど、出版社側が積極的なプロモーションをしていただきました。

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いい意味で読みを誤ってしまいました。入荷待ちの状態にも関わらず、バナーが掲載されることになりましたが、入荷待ちのプレミアム感と日経の一面での掲載もあり、その後も継続してランキングを伸ばしていくことができました。

幸いにも、1ヵ月後の日経の3月22日の読書欄にも紹介していただきました。このときは、アマゾンの順位は一気に上昇しました。日経の読書欄の効果は絶大で、最高の順位では100番台までいったかと記憶しています。

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また、日経コミュニケーション(2009.4.1)の書評欄にも掲載していただきました。この時期もアマゾンの順位をあげました。日経さんには様々なところでとりあげていただきました。日経の効果は絶大です。

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5月20日は、オルタナブロガーの著者座談会でもとりあげていただきました。オルタナブロガーからは、既に5冊のクラウド本が出版されています。

http://plusd.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0905/20/news006.html   

著者座談会:「クラウド本」でこれを伝えたかった! (1/7) - ITmedia エンタープライズ via kwout

   

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また、クラウド関連の大規模なイベントがあるごとに、アマゾンでもランキングを伸ばすケースが見られました。継続的にクラウドの認知があがってきたというのも書籍の売り上げを後押しをしてくれました。

日々の活動については、随時ブログで、本を書くまでの経緯や、本の開設、そして書評を書いていただいた方へのお礼ブログ等、様々な視点から本の中身を紹介していきました。

リアルの世界においては、本の名刺を作成しました。よく「本が名刺代わりなる」と言われますが、さすがに、本を無料で配り続けるわけにはいきませんので、名刺で代替するようにしました。配布した枚数は300枚近くにも上っています。この時期は会社の名刺よりも断然配布数が多かったと思います。

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余談ですが、書店は都内の大型書店から地元の書店まで本当にたくさんの書店を回りました。書店では著書の検索をし、必ずシートを印刷するようにしました。最初の頃は年休をとって観察しに行きました。どのような書店にどのような置き方をされているか等、自分なりに傾向を分析してみたりもしました。非常に運がいいことに、2月は、野村総研と小池良次さんの本が出版されていたので、それに挟まれた形で本が平積みされたのも、初期段階で予想を上回る売れ行きになったのではないかと感じています。書店の皆様にも感謝です。

このように、様々な皆様のお力添えをいただき、様々なプロモーションをしていくことができました。もちろんベースにあるのは、出版社の皆様の営業努力等、様々なご尽力があってからこそだと考えています。

自分で書いた本は、自分の子どもたちのように思い入れがあります。書店で人が買ってくるのを見ると、1冊ずつ巣立っていっているという感慨深いものがあります。著書のプロモーションは自分の判断でいろんな展開ができると思いますので、なかなか楽しい取り組みではないかと考えています。

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