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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

クラウド関連の新聞記事を読む<7月編(1)>

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7月になると、日本のIT企業のクラウドの取り組みの紹介も顕著になってきました。

日刊工業新聞(7.1)の「”国産”クラウド始動」の中では、日立、NEC、富士通のクラウドの取り組みが紹介されています。日立は、「ハーモニアウスクラウド」としてサービスを体系化し、11年度に3000億円という売り上げ目標を掲げています。

NECはここではブランド名は書かれていませんが「「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」を体系化し、基幹業務サービスまで踏み込んでクラウドサービスを提供するとしています。またエンジニアを現在の2倍の1万人まで育成する計画が紹介されています。NECは3年以内に年間1000億円の売り上げ目標を掲げています。

富士通は「トラスティッド・サービスプラットフォーム」を活用した新サービスを10月から提供することが書かれています。館林のデータセンターに1000台以上のクラウド向けサービスを用意し、クラウドセキュリティセンターを設置していることも紹介されています。

フジサンケイビジネスアイ(7.3)では北海道でのデータセンター誘致の取り組みが紹介されています。広大な土地に氷雪設備を利用した巨大なグリーンデータセンターを設置することなどの立地メリットが紹介されています。

日経産業新聞(7.6)では、NTTデータが2011年度までに120億円を投資、社内開発体制を整備し、全社で共有する取り組みが紹介されています。クラウド環境を開発のリソースとして活用する事例はIBMをはじめ出てきており、今後開発を中心としたクラウド環境の活用は増えてくるでしょう。

日刊工業や日経産業(7.8)では、NTTコムウエアが「スマートクラウド」というブランド名でサービス展開している記事が紹介されています。

日経産業(7.8)ではシャープの片山社長のインタビュー記事が紹介されており、「機器のインターフェイスはタッチパネルになる。高機能携帯電話(スマートフォン)もクラウドの入り口になる可能性は高い」と述べています。

7月上旬は外資系企業のクラウド関連記事をほとんど目にすることはなく、日経企業の取り組みの紹介が目立っています。

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