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GoogleとMicrosoftは各々連携を強めてきているようだ

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Google Appsに対抗するサービスが次々と登場してきています。先日のブログ でも紹介しましたが、マイクロソフトが、4月6日、Google Appsに対抗し、Exchange Online等を提供する「Business Productivity Online Suite(BPOS」の詳細を発表しました。4月中に正式サービスとして提供するとのことです。

Microsoft の動きを意識しているのか、Google Appsもサービス連携を強めてきています。日本HP、エクスジェン・ネットワークス、サイオステクノロジーの3 社は4月8日、「Google Apps」に対応した統合ID管理ソリューションの提供において協業することを発表しています(関連記事 )。Google Appsへのアクセスは、セキュリティへの不安も多いため、ID管理やシングルサインオンのニーズは益々増えていくことが予想されます。

また、米Oracleは4月7日、Siebel CRMとGoogle Sitesと相互連携する「Oracle Gadget Wizard for Google Apps」を発表しています(関連記事 )。Google SitesにOracle Gadgetを組み込むことによって、Googleのデータにセキュアな状態で簡単にアクセスできるようです。Siebel CRMの利用にあたっては、企業のファイアウォール内のデータにアクセスできるGoogleのSecure Data Connectorを利用が必要となります。

一方、Microsoftは日本の企業との連携を強めてきています。NTTデータ イントラマート(イントラマート)とマイクロソフトは4月8日、両社のソフトウェアを連携させるソリューションを開発したことを発表しています(関連記事

MicrosoftとNTTは、2008年の12月に、ネットワークとアプリケーションの融合によるサービス創造に関する戦略的な協業関係を結んでおり、その活動の一環となっています。

Google は、コンシューマー分野においては、世界をリードする立場でありながらも、エンタープライズ分野においては後発で追いかける立場であります。そのため、昨年提携したSalesforceをはじめ、今回、HPやOracle等とエンタープライズ向けに実績ある企業との連携を強めています。

一方、Microsoftは、ソフトウエアとネットワークとの連携を強めており、今回NTTイントラマートとのサービス連携が発表されましたが、お互いの領域を相互補完していくことになるでしょう。

GoogleとMirosoftは自社の強みを生かしながら連携を生かしており、この先の両社の各々の連携が注目されるところです。

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