ブログは究極の「背伸びツール」である
ブログを1年半以上毎日書き続けています。毎日朝、顔を洗うことと同じように、ブログを書くことが日課になっています。
先日、元上司から「最近の動き、回りの人から見て刺激になっているよ。」という話をいただきました。200名前後の観客の前で、業界のトップクラスの方々と同じパネリストとして参加したことで、そのようなコメントをいただきました。
私は、「思いっきり背伸びしています・・」という返事をしました。元上司からは、「最初はそれでいいんだよ。」という言葉を聞いて少し落ち着きました。最初は、思いっきり背伸びをするかもしれませんが、背伸びをしながら経験を重ねることによって、背伸びしている高さが、自分にとって当たり前の高さになり、自然体の姿勢で取り組むことができるようになることが、次第にわかってきました。
茂木健一郎著の『脳を活かす仕事術』の中に、ブログに関する記述が書かれてあり、この一言が目にとまりました。
ブログは究極の「背伸びツール」である。
他人の目から常に見られることによって、さらに努力を重ねて上を目指していくという趣旨の内容が書かれていました。私自身もブログについては、あえて背伸びをして書いています。毎日のブログは、自分の思いつきだけで書くのはあまりなく、常に何かを調べて理解した上で、なるべく付加価値をつけるように意識して情報を発信するようにしています。普段仕事にしていないこと、これまであまり携わっていなかったことも、興味のあるテーマであれば、自分なりにリサーチをし、あえてトライして発信するようにしています。ITmediaオルタナティブ・ブログというITを専門としたブログに、あまり知識のないテーマを発信していれば、身近な人から見たら背伸びをしていると思われることもあるでしょう。このブログのタイトルにある『ビジネス2.0の視点』についても、始めた当時は、Web2.0を理解していたわけではなく、自分が理解し、さらにビジネスの世界に応用していくことができたら、という目標をもってブログを書いてきました。
ブログを書いているうちに、ブログやニュースサイトを読まれている読者の方々から多くの問い合わせをいただくようになりました。そして、最近になってからは、グループ会社や社内からも「講演をしてほしい」、「お客様の説明のために同行してほしい」、「あるコンサルタントの方と会ってほしい」「お酒を飲みながら情報交換をしてほしい」等という問い合わせをいただくようになりました。ブログを書いてから1年半以上がたって、背伸びをし続けてきたものが、十分とは言えませんが、ようやく自分の目線で見ることもできる機会も出てきました。。
通常、自分の与えられた仕事の中では、正確な仕事が求められるため、背伸びをし続けることはなかなか難しいと思います。私自身も仕事の中で背伸びして仕事をすることは、正直なかなかできていないと思います。ブログで思いっきり背伸びをして、仕事で着実に自分の仕事をこなしていく。この辺のバランス感覚があると、結構おもしろいのではないかと思います。
「究極の背伸びツール」のブログを使いこなしていくというのは、比較的トライしやすい「背伸び」であると、最近特に感じています。