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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

クラウド普及の課題(11) 社員の意識

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クラウドコンピューティング導入は少なからず痛みが伴うことが考えられます。これまでの業務プロセスのあり方を根本的に変えていかなけれなならないケースも出てくるでしょう。

特に中小企業においては、大きく変化することが考えられます。例えば、紙やFAXを使ってやりとりをしていたものを、ペーパレスで仕事を回していかなけれならなくなることもあるでしょう。営業についてもこれまで自分の感を頼りにしていたものを、システムに営業履歴を投入し、プロセスまで管理されてしまうこともあるでしょう。 

これまで以上にパソコンに向かう時間が増え、ITリテラシーの高くない人にとっては、ストレスを感じることになるかもしれません。

また、クラウドサービスを導入することによって、情報システム担当者の業務量は圧倒的に減っていくことになり、人員削減の格好のターゲットになるかもしれません。そうなると、これまで蓄積したITへの知識が必要とされなくなるかもしれません。ガートナージャパンは、クラウドの普及に伴い、「2015年には企業のIT部門の中でITスキルを持つ人が現在の3分の1になる」と指摘しています。IT業界にいる人間としては、そこまでいくのは半信半疑ですが、自分のプロフェッショナルの領域ではない業務につくことも考えられ、仕事のモチベーションを維持していくことが難しくなってしまうこともあるでしょう。 

何故クラウドコンピューティングを導入していくべきなのか、導入することの効果は何なのか、自分は何をしていけばいいのか、社員や情報システム担当者に対して研修やコミュニケーションを通じて理解を深めていかなければ、逆に混乱を起こし、導入前よりも悪くなってしまったということも出てくるかもしれません。


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