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メモ:儲かる会社の「グーグル化」大革命

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グーグルのサービスを個人レベルで活用して効率化を進めるという動きは以前からありましたが、企業にもグーグル活用の波がきているようです。

週刊ダイヤモンド(2008/9/27号)に『儲かる会社の「グーグル化」大革命』という32ページにわたる特集が組まれていました。 

中小企業においても、SaaS(Software as a Service)やクラウドコンピューティング等を呼ばれる軽装備のIT技術を活用し、大企業並みのIT環境を持つことができる。そして、これらのITツールを活用して情報武装をすることを「グーグル化」と呼び、効率よく収益を上げ、生き残っていくためには「グーグル化」できるかにかかっているとしています。

最初の野口悠紀雄氏の核心インタビューでは、低価格または無料で利用できるGmailやGoogle Docs等のGoogle Appsを中小企業は積極的に利用すべきだとしています。現に米国の中小企業は、Google Appsを利用して仕事の生産性をあげている例を紹介しています。 

また、今の時代は、大企業がゆえに新しい技術が持つ潜在的な可能性を十分に生かすことができないとしています。大企業は「グーグル・フォビア(グーグル恐怖症)」を克服することはできないであろうとしています。

その後の章は、グーグルのツールを活用するというよりもむしろ、グーグルのような安価なITツールを使い、ブログやYouTubeやホームページ活用等、低コストで効果の高いITツールを使いこなす事例が紹介されています。 

事例で共通している点は、自社でシステムを持たないということです。SaaS/ASPに代表されるように安価なサービスを利用し、時代の流れにあわせて柔軟に対応することが生き残りの鍵であるとしています。

中小企業においては、とかくITの活用に悩んでいるケースをよく耳にします。しかし、ブロードバンドネットワークがこれだけ普及し、少ない費用で魅力的なサービスを利用でき、いつでも大企業のIT企業に肩を並べるIT環境を手に入れることが可能な時代になりました。 

金融不安が広がり、景気が後退する中だからこそ、ITツールに目をむけ、企業の効率性、生産性を考えていくべき時にきているのかもしれません。

 

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