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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

政府が推進する「グリーン・クラウドコンピューティング」

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2008年7月に洞爺湖において、北海道洞爺湖サミットが開催されたのは記憶に新しいところです。洞爺湖サミットにおいて議論された重要なテーマの一つにCO2削減等の地球環境問題がとりあげられました。IT分野においてもサーバーやルータ等のIT機器の省電力化等、地球環境に配慮したIT製品やIT基盤や運用管理等を「グリーンIT」と呼び注目されるキーワードの一つとなっています。

経済産業省は2008年9月9日に発表した「新経済成長戦略」の改訂の中で、IT活用は、資源生産性の向上においても大きな力を発揮するとし、「グリーン・クラウドコンピューティング」の技術開発に取り組むことを明らかにしています。その内容を一部抜粋してみましょう。

ITの活用は、資源生産性の向上においても、大きな力を発揮することから、日本が誇るエレクトロニクス・省エネ技術やネットワークIT技術の革新と活用により、生産・流通プロセス等の効率化、数百台以上の大規模なコンピュータ集積に対して、革新的省エネを実現する「グリーン・クラウドコンピューティング」の技術開発、パワーエレクトロニクスによる産業の徹底的な省エネや、交通の効率化を実現する高度道路交通システム(ITS)、ゼロ・エミッションハウスによる生活の大幅な省エネの実現に向け、グリーンITの技術開発・実用化に取り組む。

これらITの活用による社会の省エネとIT機器・システム自身の省エネであるグリーンITにより、長期エネルギー需給見通しにおける2030年のエネルギー削減に向けた努力を最大限導入したケースに不可欠な社会全体の省エネのうち、その約3分の1に貢献する。

 

「グリーンIT」と「クラウドコンピューティング」のいいとこ取りという感じがします。「グリーン・クラウドコンピューティング」は、地球にとっても企業にとっても私たちにとってもやさしいサービスなのかもしれません。


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