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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

クラウドコンピューティングが進む背景(1)

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米ガートナーなどが公表している資料などによると、今後、クラウドコンピューティングの導入は進み、数年後は市場が成熟するようです。

クラウドコンピューティングが進む背景を、何回かに分けて少し整理してみたいと思います。

 

ブロードバンド環境の整備

固定網においては光ファイバの導入が進み、携帯網においてもHSDPA、そして来年度には、WiMAXや次世代PHSもサービス開始となります。また、NGNの提供エリアも拡大しており、数年後は今よりもさらに充実したモバイル・ブロードバンド環境が整うことになるでしょう。

 

仮想化技術

サーバー仮想化、ストレージ仮想化、そしてネットワーク機器の仮想化も進み、この仮想化がクラウドコンピューティングの進展を支えることになるでしょう。

 

ハードウエアの省電力化

最近はC02削減など環境に関心が高まっています。IT業界も同様で「グリーンIT」と呼ばれる技術が注目されています。今後、省電力型のサーバーやルータ等が次々と登場することが予想されます。

 

ストレージの大容量化と低価格化

情報をクラウド側には、大量の情報を蓄積するためのストレージが必要です。ハードディスクの大容量化が進み、1Gあたりの単価も下がっています。

 

パソコンなど端末の低価格化

ASUSのEeePCなどに代表される5万円前後の低価格のNetBookは市場に大きなインパクトを与えました。ブロードバンド環境で接続できれば、クライアントPC側のスペックをそれほど意識することもなく、EeePC等でも十分と言われるでしょう。

 

iPhoneやAndroidの登場

iPhoneの登場はガラパゴス化する日本の市場に大きなインパクトを与えました。iPhoneは直接インターネットにアクセスすることができ、ネット上の様々なアプリケーションを利用することができます。iPhoneがクラウドコンピューティングを支える一つのキラー端末になるということも考えられるでしょう。

そして、Androidの登場も同様です。Androidが普及し多くの携帯端末に搭載される共通プラットフォームになれば、スペックに制限のあるモバイル端末はクラウドコンピューティングの恩恵を十分に受けることができるでしょう。

 

以上のように、クラウドコンピューティングが進む背景をIT環境という視点で見てみました。次回はもう少し企業のビジネス面で少し捉えてみたいと思います。


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