サミット症候群
いよいよ北海道洞爺湖サミットが始まりました。サミットの主なテーマは、地球温暖化、食料危機、そして原油価格高騰など、問題は山積しています。
サミットで各国から集まるのは首相や大統領など、国のトップの方たちです。多くの出世競争を勝ち抜いてきたエリート中のエリートたちです。
ところで、皆さんは「サミット症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 「サミット症候群」とは、ZAKZAKの「エリートゆえに転落も大きく…「サミット症候群」」の記事によると、
出世街道をひた走ってきた選ばれし者が、突然、向上心や展望を見失ってしまう心の病だ。エリートゆえに転落も大きく暴飲暴食、女性問題、果ては現実逃避で会社をクビになるケースも少なくない。
ということです。
一方、HarvardBusinessReviewの「サミット症候群学習曲線のピークで失速する人々」という記事によると、
ワーカホリックの管理職やスター社員がかかりやすい病気に「サミット症候群」という、やっかいなものがある。これは、いまの仕事を極めると同時に、学習意欲や向上心が停滞し、次の展望を失ってしまうという病で、なかなか早期発見が難しい。しかも、深刻化すると、暴飲 暴食、夢想、性生活の乱れなど、これまで出世街道を歩いてきた人とは思えない行動に走り、ついには脱落し、お払い箱に捨てられてしまう。
ということです。
以前、「人はえらくなるほど、どんどん無能になるという法則の捉え方」という記事の中でご紹介させていただきましたが、ビジネスにおいては自分の能力を低く見積もって、なるだけ昇進を遅らせる「創造的無能のすすめ」をピーターは指摘しています。
今サミットに参加している各国を代表する首脳も自国において必ずしも支持率が高い政治家ばかりではありません。それだけ国のトップを続けるということは大変なことなのでしょう。
サミット期間中、「サミット症候群」について改めて考えさせられたところです。