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iPhone登場で変化するモバイルビジネス市場の考え方

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iPhoneが7月11日に発売されてからこれまで多くの反響がありました。iPhoneはiモードのように携帯サイトを経由せず、インターネットに直接アクセスするため、携帯事業者にとっては、プラットフォーム収入が入らない構造になります。

総務省は、7月18日、「モバイルコンテンツの産業構造実態に関する調査結果」を発表しました。モバイルビジネス市場は11,464億円(2007年)。前年比2,179億円(23%)増加しています。そのうち、モバイルコンテンツ市場は4,233億円(前年比16%増)、モバイルコマース市場は7,231億円(前年比29%増)となっています。

注意すべき点は、 本調査は、携帯電話インターネットのいわゆる「公式サイト」上で展開されるビジネス(モバイルビジネス)を対象として実施している点です。

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モバイルコンテンツ市場の内訳を見てみるとどうでしょうか?

「着うた系」、「モバイルゲーム」市場に加えて電子書籍市場も急速に拡大していますが、「着信メロディ系」、「待ち受け系」市場は縮小傾向にあります。

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モバイルコンテンツ市場、特に、前年比220%増の電子書籍などは今後も市場が大幅に伸びることが予想されます。しかし、携帯サイトの「公式サイト」のコンテンツ市場が伸びるかどうかは、iPhoneの登場などで不透明な点が増えてきています。

今後、iPhoneで購入するコンテンツが急激に増えてくることが予想されます。iPhone経由のコンテンツをモバイルコンテンツと定義するのでしょうか?それとも携帯サイトを経由しないので、パソコンと同等のコンテンツとして扱われるのでしょうか?

今後、モバイルコンテンツ市場の定義を再度整理していくことが必要になってきているのかもしれません。


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