Web2.0ビジネスとは何のか?
「Web2.0」や「ウェブ2.0」というキーワードが昨年ブームとなりました。今はこのキーワードを使うと“はずかしい”とか“古い”という人も出てきました。そしていまだに定義のあいまいな典型的なバズワードとして呼ばれています。
週刊ダイヤモンド2007.11.17号に「「ウェブの真贋」玉虫混合のWeb2.0ビジネスを大検証」という特集が組まれました。企業の収益(広告市場)、セカンドライフ、SNS、(社内や就職用含む)やクチコミや炎上等様々な視点からWeb2.0のトレンドが取り上げられています。
週刊ダイヤモンドの記事によると、Web2.0におけるビジネスとは、ユーザが集まり情報発信をするコミュニティをつくり、広告収入やマーケティング効果を得るビジネスとして捉えているように見受けられます。つまり、コンシューマの情報発信を生かしつつも、企業側のウェブの活用として捉えています。
Web2.0の世界では、CGM(Consumer Generated
Media)と呼ばれ、消費者(コンシューマ)が生成するメディアやコンテンツが注目されています。最近気になるのが、CGMがよくとりあげられていますが、ビジネスパーソンがあまりWeb2.0の世界で注目されていないのではないかと感じるときがあります。
週刊ダイヤモンドの中で社内SNSや就職向けのSNS等の事例が紹介されています。社内SNSは企業の中に欠けている職場環境のコミュニケーションを柔らかなコミュニケーションを通して、補完をしていくというものです。確かに職場環境のコミュニケーションやコラボレーションをカイゼンしていくツールとしては、一つの解であるとは十分に認識していますが、もっとビジネスパーソンの活用シーンは広いのではないかと感じています。
先ほども述べたように社内SNSや社内ブログで組織内のコミュニケーションをカイゼンしていくというのはビジネスパーソンのアクティビティの一つですが、その他には考えられないでしょうか?実はできるビジネスパーソンは多くのコンシューマIT技術やWeb2.0のツールを使っているのではないかと考えています。
例えば、Googleやはてなブックマーク等のソーシャルブックマークサービス、そして市場動向を把握するために、kizasiやテクノラティや等のブログ検索や評判検索等をし、ビジネス系のブログで情報発信をすることもあるでしょう。Google一つをとっても、GoogleニュースやGmailそしてGoogleノートブック等ビジネスにおいて欠かせないツールも多々あるでしょう。特にGoogleニュースのアラートメールは非常に重宝しています。
私のブログのタイトルは「『ビジネス2.0』の視点」とし、サブタイトルとして「Web2.0をビジネス・仕事の力に!」をつけています。このタイトルとサブタイトルの思いは、企業側がWeb2.0を提供し、クチコミ等に活用するというよりもむしろ、ビジネスパーソンが自ら考えて、Web2.0のツールを仕事やビジネスの世界に活用していく世界を想定しています。
エンタープライズ2.0というキーワードも存在しますが、むしろそれより広いテーマであると考えています。Web2.0をビジネスに活用するシーンの総称をビジネス2.0と呼ぶようになれば、おもしろいのではないかと私自身感じているところです。