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“フラット化する社会”と“格差社会” を体感する社会

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ITの進展やWeb2.0の潮流により、共同で作業が行えるプラットフォームが整備され実用化されました。そして地域や時間を超えた様々な形態での仕事が多面的に可能な時代となりました。以前“フラット化する社会”という本がベストセラーになったように、時代は“フラット”な方向に向かっていると考えることができます。

一方で、“格差社会”というキーワードも頻繁に言われるようになりました。先日、「格差社会で生きのこる23のSTORY」という本を読みました。格差のテーマは幅広く“仕事”“教育”“家族”“財産”“地域”“医療”等の多岐にわたり、格差は一時のブームではなく、根深い大きな問題であるということを改めて感じさせられました。

“フラット化する社会”と“格差社会”が交差する社会において、いくつかの事象をあげてみましょう。

例えば現在“カフェ難民”という言葉が問題になっていますが、インターネットカフェで過ごす人たちは、“格差社会”の波に飲み込まれようとしながらも、インターネットの世界ではもしかしたらフラットであり平等な空間を享受しているのかもしれません。

会社組織も同様にフラット化しつつありますが、成果主義が進み給与格差は強まっており、社員間のリアルな場でのコミュニケーションも昔と比べていると浅い付き合いが多くなってきているような印象をもっています。

“フラット”と“格差”という言葉にはいろんな解釈の仕方はあると思います。ただ現実生活している中で、我々は“フラット”な環境を享受しつつも“格差”を感じているところは多々あるでしょう。

今後“フラット化する社会”と“格差社会”どちらが世の中で言われるのか、時代の流れをよく見極めていく必要があるかと感じています。

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