『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

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97日、電気通信事業者協会が、8月末現在の「事業者別携帯電話契約数」を発表しました。NTTドコモの契約数は、22,900の純減と一人負けの様相を呈しています。NTTドコモは、昨年の11月以来の2度目の純減となり、ボーナス商戦に弱いことが浮き彫りになりました。一方、ソフトバンクモバイルは、四ヶ月連続の首位です。

日経新聞の記事(9/8)を読むと、端末価格が純減の要因の一つになっており、「ドコモ2.0」の宣伝効果もいまひとつだったと分析しています。

過去多くの人が、「ドコモ2.0」に関するコメントをしてきましたが、純減という結果を見て、自分なりにも意見を述べていきたいと思います。

 

2.0の基本はCGM(Consumer Generated Media)

「ドコモ2.0」の宣伝は多くの芸能人を多用し、多くの広告宣伝費を投資してきました。日経新聞が指摘するように私自身もあまり効果がなかったのではないかと感じています。

NTTドコモが考えている2.0がどこを指しているのか、いまだに良く理解していませんが、仮にWeb2.0も意識しているのであれば、Web2.0の基本を理解しておく必要があるでしょう。

Web2.0の世界は、CGM(Consumer Generated Media)が大きな力をもっており、クチコミマーケティングと言われるように、業界によっては、雑誌よりもブロガー意見を出したほうが、効果が高いと考えられるケースも増えてきています。

多くの芸能人を使い、若者を囲いこもうとするドコモの広告戦略がむしろ、コンシューマがブログ等で肯定的な意見を発信する意欲を落とし、一部で、「ドコモ2.0」に批判的な意見を出してしまう逆効果を助長してしまいました。「反撃してもいいですか?」という宣伝にあるように、むしろ1.0的な企業姿勢として見受けられてしまったのも否めません。

 

Web2.0マーケティングの再考(例:ブログパーツマーケティング)

NTTドコモもWeb2.0のマーケティング戦略?の一つとして、ブログパーツを配布しています。ちょっとパーツを貼り付けてみましょう。

ポイントは、ブロガーが好んでこのブログパーツを自分のブログ貼り付ける魅力があるかということです。ドコモの宣伝をただ乗せるだけで、ブロガーにとっての付加価値はあまり見当たりません。

少し一歩先をいく自動車業界のブログパーツをマーケティングに活用している事例を見てみましょう。

トヨタ自動車のISTのブログパーツは、非常に斬新で、画面一面にPRするツールとして有効です。日産自動車はティーダ公式ブログ TIIDA BLOGが有名ですが、ブログシールというブログを飾りつけるパーツを提供しています。そしてMAZDAは、ブログパーツにコメントを書くとTwitterへの転載される仕組みを始めて、話題を読んでいます。

 
一例を紹介しましたが、まだまだ多く書きたくなるほど、「ドコモ2.0」にWeb2.0のプロモーション戦略が見当たりません。(やっぱり携帯のコンテンツが中心なのでしょうか・・・、それとも過去SNSで失敗したからなのでしょうか・・・)

 

反撃から2.0的協調へ 

ここで少しまとめてみたいと思います。ドコモは、これまで述べてきたように、「反撃してもいいですか?」をはじめ、芸能人の大量投入そして、数少ないWeb2.0のプロモーション等Web2.0を良く知る人にとっては、1.0的な広告戦略に見受けられます。また、BuzzRankで各社のブログ評判検索をしても最下位というのが現状です(9/8現在) 。百歩譲って「ドコモ2.0」がWeb2.0と全く異なるコンセプトだとしても、コンシューマの声であるCGMは大切にして、その企業姿勢を見せていく必要があるでしょう。

 
と、かなり批判的なコメントを書いてしまいましたが、私も10年以上もドコモユーザですので、せめて最下位と純減は避ける戦略はたてて対応してほしいと期待を込めて書いてみました。


MASAYUKI HAYASHI

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コメント
waki 2007/09/10 08:32

まったく同感する内容ですね。
ご存じのように、DoCoMo 2.0のプロモーションが始まったとき、あちらこちらで「DoCoMoに移転ゼロ」と揶揄したものですが、現実のものになってしまったようです。
私は「反撃してもいいですか?」といった提供側のセリフではなく、携帯利用者側のセリフをキラーワードに使ってほしかったです。
私もDoCoMoユーザですが、同時にau、Softbankも使用しており、ぶっちゃけ電話と携帯メールを使っていることに関して、キャリアなんてどうでも良い...と思えてなりません。それを乗り越える何かが来ることを期待したいです。

匿名希望 2007/09/10 19:05

似たような業界の人間としては、結局事業者自身がマーケティングというモノをどのように理解しているかというところに大きな課題があるのではないかという気が・・・(自爆か?

M.HAYASHI 2007/09/10 23:25

wakiさん
コメントどうもありがとうございます。
「反撃してもいいですか?」という言葉が逆に消費者から「純減」という反撃をされてしまったような気がします。
一番のシェアをもっていますので、是非消費者側の思考に立ってほしいと期待をしているところです。
消費者の視点にたてば、もっと何か越える斬新なアイデアや仕組みが出てくるかもしれませんね。

M.HAYASHI 2007/09/10 23:28

匿名希望さん
コメントどうもありがとうございます。
マーケティングの視点是非今度教えてください!
よろしくお願いします。

おおた 2007/09/11 11:07

 これほどブロガーに嫌われながらも、不思議と(?)CM好感度の面では若年層のハートをがっちりつかんでいたようです(ソースは紛失してしまいましたが)。
 もっとも、それを純増に繋げられなかったという意味ではやはり失敗なのでしょうけど…(苦笑)。

匿名希望 2007/09/11 17:38

 実際のところ,流行の芸能人がたくさん出ていて,派手でなんだか楽しげなCMですから好感度は高いのかもしれません.
しかし,CMを見てドコモにしようという気は起きませんね.
必ずしもCMの好感度が事業の成功には結びつかないということなのかもしれませんね.
私自身は,ドコモという名前を広げるにはとてもいい宣伝だなと感じました.
しかしドコモは日本中で知られた大企業…

M. HAYASHI 2007/09/11 20:16

>おおたさん
>匿名希望さん
コメントどうもありがとうございます。

CM好感度と売り上げは必ずしも一致しないようですね。
イメージが先行しすぎて、サービス自体の良さが伝わらず、購買意欲までには結びつかない皮肉な結果になったような気がします。


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林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスの開発企画を担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『「クラウド・ビジネス」入門』

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