翻訳サービスを提供しているので、知人(または潜在顧客)から、「翻訳を頼みたい」と相談を受けることが当然ながらよくある。実は、翻訳の仕事を外部に依頼したいとき、請負(アウトソーシング)と派遣(オンサイト)という二つの形態があるのだが、その違いを明確に理解し、使い分けている顧客は少ない。
顧客は、思い込みや慣習から、請負か派遣形態のどちらかを、明示してくることがほとんどだ。そもそも、この二つのサービスを両方提供している企業も少ない。翻訳者派遣を行うには派遣免許が必要なので、翻訳者の派遣はいわゆる大手の人材派遣会社~アデコだとかパソナだとか~が担当することが多い。(そして彼らは人材派遣会社なので、スタッフは派遣しても請負翻訳は提供しない)
アークコミュニケーションズは、請負翻訳と翻訳者派遣の両方を提供しているので、クライアントにとっての、実践的なメリットとデメリットを考え、サービスを使い分け、提供している。考慮すべきポイントをここで紹介したい。
まず言葉(サービス)の定義から。
請負とは、翻訳のアウトプットに対して対価を払うもので、原文一字あたりの単価を設定して、従量課金になっていることが多い。実際の翻訳作業は社外(翻訳者のオフィスや自宅など)で行う。対して、派遣は翻訳者に自社に来てもらい、働いた時間に対して対価を払う。翻訳場所がどこか、課金方法が何かで、両者のサービスが特長づけられる。
例えば・・・、突如、翻訳ニーズが起こり、翻訳を依頼したくなった際にはどうすべきか?派遣(オンサイト)で翻訳を依頼した経験がないのであれば、請負(アウトソーシング)を奨める。
というのも、オンサイトで翻訳をしてもらうためには、翻訳者の受け入れ環境が必要だからだ。会社によっては自社で働くための入館許可証の発行が必要だったり、席を準備したり、作業をするパソコンを整えたり・・・・翻訳者の派遣に慣れていない会社は、この手の作業手続きを進めるだけですぐ1週間という単位で時間がかかってしまう。(ちなみに、既に取引実績があり、翻訳者派遣を依頼慣れしている会社の「明日1日だけ来てください」という要求なら、対応している)
よって、翻訳の発注経験のない知人(潜在顧客)から、「翻訳を頼みたい」と相談を受ける際に、派遣の選択肢を伝えることはまずない。
さて、それでは、どういう時に派遣(オンサイト)を奨めるかと言うと・・・皆さんの中には、英語の得意な同僚に、「悪いけどこれちょっと訳してくれない?(私に代わって英語のメールを書いてくれない?)」と頼んで、便利な思いをしたことがないだろうか?あの手軽さは、請負翻訳ではなかなか提供しづらく、翻訳者派遣(オンサイト)サービスならではの特長である。
長くなってしまったので、次エントリーで、オンサイトサービスに焦点をあてて、メリットとデメリットを説明する。
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