市民権はまだないが、そろそろグローバルサイトの定義を厳密にしてもよいフェーズに入りつつある
会議でなかなか議論がかみ合わない際の要因のひとつに、言葉の定義が人によってずれているからということが多い。特にカタカナ言葉は皆でなんとなく共通認識を持っているような錯覚に陥ることが多い。(日本にまだ馴染みがなかったり、コンセプトにかかわる用語で意味するところがもともと広い言葉がカタカナ用語に多いせいであろう)
たとえば、「マーケティング」という言葉で、何をしたいのか・何を期待しているのかは、社長、マーケティング担当者、営業では異なることが多い。そういう時は、マーケティングという言葉を使わずに、したいことを説明したほうがよっぽど意思の疎通が図れる。
さて、グローバルサイトという言葉は、言葉自体がまだまだ市民権をとっておらず、またその言葉の指す範囲も人によってかなり異なる。
類義語・関連語には多言語サイト、他言語サイト、英語サイト、外国語サイト、海外向けサイト、米国向けサイト、などがあり、グローバルサイトというあいまいな言葉を使わずに、これらの言葉を使って顧客のしたいことを探ったほうが顧客のしたいことをはるかに正確に把握できる。
グローバルサイトとは狭義に定義すると、「各国にある様々なWEBサイトをグローバルに統括している窓口サイトで、世界共通に発信したい情報の提供と、ローカルに提供している情報への振り分け機能があるWEBサイト」だと私は思っている。
よって、海外展開を行っている企業でも、グローバルサイトがいらない企業はたくさんある。(しかしながら、外国語のサイトは必要で、まずはアメリカ市場向けに英語のサイトを作る必要があったり)
グローバルサイトという言葉を使ったほうが、ハイブローなイメージがあるので、ついつい皆が広い意味で使いたくなるのも事実。
WEBコンサルティング・制作会社としては悩ましいところだが、市場が膨らむに連れ、言葉の定義をより厳密にしたほうが、様々な人にとってメリットが大きいのだろうな。
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