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先日出席したビジネスワイヤ・ジャパン代表の小林氏の英文ニュースリリースの書き方の要点」のセミナーでも英文ニュースリリースはPlain Englishに準拠すべきというお話が出た。

プレインイングリッシュとは明瞭、簡潔、専門用語を避けることを重要視した言葉遣いのことを指している一般的な言葉である。
読み手が簡単に理解できるように、読み手の力量にあわせて、平易に書こうという目論見である。

ビジネスの世界でプレインイングリッシュというと、米国証券取引委員会(SEC)が発行しているA plain English Handbookに準拠した書き方を意味していることが多いと思う。

これはもともと、SECの開示書類におけるガイドラインだが、このガイドラインはジャーナリズム・ホームページ・Emailなど幅広く応用できると言われている。

専門用語を使わず、明瞭に、簡潔に書くのだから、プレインイングリッシュは書き手にとっても非常に簡単に書けるはずである。

単語レベルの置きかえでわかりやすい例をあげると
例えば、P.31の「冗長な表現はやめよ」の項

<superfluous> => <simpler>
in order to => to
in the event that => if
subsequent to => after
prior to => before
despite the fact that => although
because of the fact that => because, since
in light of => because, since
owing to the fact that => because, since

実は社会人1年生の時に某先輩から、「beforeと書くよりprior toとか、althoughと書くよりdespite the fact thatと書いたほうが知的でかっこよく見えるよ」とアドバイスを受けたことがある。そしてなるほど!と思って愛用していた時期がある(^_^;)

しかしながら、Plain Englishはこういうこと(書き手の見栄)を断罪する。
日本語で言えば、やまと言葉よりも漢語を使ったほうが知的に見えると思って書くようなもので、昨今の日本語においても、「破棄する=>捨てる」のようなわかりやすい表現に書くことが主流であろう。

とまぁ、ここら辺は知的に見えたいという誤った見栄の範疇なので受け入れやすい。

P.33 「肯定形で書け」では

<negative compound> => <single word>
not able => unable
not accept => reject
not certain => uncertain
not unlike => similar, alike
does not have => lacks
does not include => excludes, omits
not many => few
not often => rarely
not the same => different
not … unless => only if
not … except => only if
not … until => only when

not ableやnot certainを一語で書くのは受け入れやすい。
しかしながら、not acceptやnot haveをrejectやlackで置き換えろというのは私にとってはハードルが高い。

書き手からすると、ネガティブなことも隠さず誠実に、しかしながら、不必要に読み手に不安や混乱は与えないことを、よしとしたくなる。
つまり、rejectとかlackのようなネガティブワードをスポンと使うと、「意味が強すぎないか」と読み手ではなく、書き手が不安になるのである。

日本語では「二重否定はわかりにくいので出来るだけ使わないように」と言われるが、英語は一重否定もダメなの?と思う。そもそも日本人は否定表現が好きで、無意識に多用するし。
(実は「冗長な表現をやめよ」 Omit superfluous wordsを当初私は何気なく、「冗長な表現を使うな」とわざわざ否定形に訳していた(^_^;))

とこのように、悩む箇所がないではないのだが(あぁ、二重否定ですね)、Plain Englishは「これが型です」というものがあるわけではないので、個人的には「受け入れやすい所から受け入れればいいさ」と考えている。

ガイドラインは83ページにわたるがWEBサイトで公開されている。
http://www.sec.gov/pdf/handbook.pdf

個人的には、英語より日本語をシンプルに書けるようになることの緊急性が高いのだが(^_^;)

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大里真理子

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プロフィール

大里真理子

大里真理子

(株)アークコミュニケーションズ 代表取締役社長
<目指せグローバルなビジネスコミュニケーション!>
翻訳/通訳/ローカリゼーション・Web/クロスメディア制作・
ライティング・人材派遣/紹介を営む

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