オルタナティブ・ブログ > マリコ駆ける! >

翻訳・WEB・キャリアを極める?楽しく正しく新しい会社経営&オリンピックへの道?

営業職:自分で仕事を決めることの出来る不幸もある

»

「新しいことや好きでない事を始めるには精神的なハードルが非常に高い」と前エントリーで書いたが、営業という職種は新しいことや好きでないことを回避しやすい職種である。それがゆえの良さと、それがゆえの甘えの両者が存在する。

たとえば、制作のポジションにいると、待ったなしに仕事が降ってくることがある。遅く始めることはあっても、始めないという選択肢はない。作業下流工程にいる人ほど、選択の自由はなく考える暇もなく、やらざるを得なかったりする。

ところが、営業というのはプロジェクトの一番最初に発生するファンクションだ。
例えば、新規営業の場合においては、売上があがるのであれば、Aという顧客を攻略するのかBという顧客を攻略するのか、ほとんどの会社では営業に選択肢がある。どのように攻略するのかその方法も営業にゆだねられる。

選択肢があるがゆえに、気の乗らない仕事を後回しにし、それが功を奏する時もあるのだが、ともすれば、やらない理由を見つける天才が育ったりもする。

だからこそ、昔の上司は叱る(脅す)ことで、気の乗らない仕事もやらせていたのだろう。ほとんどの仕事は、スタート前に気が乗らないだけで、やってみたら意外に面白かったり、意外に上手だったりするので、その脅しは会社と本人の両方を幸せにする。

私が営業で中国に赴任した時などはまさにこのパンチを浴びた。赴任二日目に本社の社長から電話がかかってきて、「お前が今頃オフィスにいるなんてどういうことだ!今すぐ、オフィスを飛び出せ!」と怒鳴られた。

まずは顧客回りをしなければ始まらないことはもちろんわかっていたが、初めての中国、色々準備を始めるときりがない。
もし、あの電話がかかってこなかったら、私は1週間たってもオフィスにいたかもしれない。。。感謝すべきだろう。

さて、営業以上に自由度の高い職種、それは社長である。
社長を叱れる人はそうそういない。社長がやる仕事は社長(自分)が決めることがほとんどだ。
だからこそ、経営者って様々な方法(それが、飲みに行くことであったりするのだが(^_^;))を使って、自分自身を時々武者震いさせる必要がある。怠け者の私は、そういうチェックポイントをたくさん持っているのが自慢である。

Comment(0)