アジア冬季競技大会:応援の仕方とタイミングで、試合をもりあげたり、台無しにもする。クロスカントリースキーの吉田圭伸選手が金メダルで本当によかったの巻
アジア冬季競技大会3日目になり、運営者も私たちも色々なことに慣れてきた。バスは比較的定刻通り出ている(20分以内のずれは定刻とカウント)私たちもどこに陣取って応援したり、写真を撮ってよいのかわかるようになった。
大会3日目は、クロスカントリースキーの種目で女子10キロ、男子15キロのフリースタイルがあった。1分ごとに選手はスタートし、1周5キロのコースを複数回滑る。会場で選手を応援するタイミングはスタート時、周回で競技場に戻ってくる時、フィニッシュ時だ。
基本的に我々3人は日の丸を振って、選手の名前を叫んで応援している。日の丸を振ると、少なくともテレビ局は映してくれる。カザフスタンでは繰り返し繰り返しテレビで競技の模様を放映するのだが、毎回私たち日本人がしっかり映っている。(どこにいるのかがすぐわかる)
応援の声は、意外に選手に聞こえるらしい。なかには、親切に手を振ってくれる選手もいる。試合中に選手に気を使わせるような応援はよろしくないと思うが、応援が聞こえているのがわかるのでやっぱりファンは嬉しい。(ちなみにカザフスタンの応援では人の名前を呼ぶのはポピュラーではないようで、びっくりされた。親切なカザフスタン人は一緒に叫んでくれたりする))
本日の日本人選手の結果は
女子は石田正子選手が銀メダル、小林由貴選手が銅メダル。
男子は吉田圭伸選手が金メダル、成瀬野生選手が銀メダル。
おめでとうございます!
女子は1位となった韓国の選手がゴールした後、走順の関係で、小林由貴選手が次にゴールした。しばらくして石田正子選手が競技場に戻ってきたが、掲示板の表示時間を見ると、非常にきわどい。どっちが早いかわからないままドキドキしながら、石田選手を応援した。結果は0.1秒差。こうなるとファンは勝手なもので、「俺たちの応援がよかったから石田選手が0.1秒早かった」となる。もちろん、小林選手にだって同じだけ応援したのだが(笑)
男子は吉田圭伸選手が中間掲示で、成瀬野生選手に30秒ほど差をつけて、競技場に戻ってきた。いつものごとく3人で声を張り上げると、優勝を確信している吉田選手が手を振ってくれた。その次の瞬間、悪夢が・・・・・・・
なんとコースを間違えて下りてきた!(フィニッシュラインではなく周回レーンに入った)慌てて、坂を駆け上る吉田選手。ロスタイムは・・・10秒くらい?
このルートを間違ったせいでもし、吉田選手が2位になったとしたら・・・
私たち責任重大でした(笑)
ルートを間違えて慌てて坂を上り、フィニッシュラインで舌を出している吉田選手の映像は、笑いを誘い、繰り返し繰り返し会場に流された。
当然テレビでも何度も放映され、カザフスタンで一番有名でお茶目な日本人になったことには間違いない。