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グローバル言語としての英語、母国語としての英語

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英語って本当に便利だ。母国語が英語の人ももちろんいるが、グローバル言語として英語を利用している人口のほうが圧倒的に多い。

先日研究者たちと交流する機会があったのだが、当然ながら英語で会話を交わす。よく見ると英語が母国語の人はゼロ。ほとんどがアジア人だった。

さて、アークコミュニケーションズではWEBと翻訳とライティングのサービスをもつ強みから英語のサイトの制作をよく引き受ける。

「オーストラリア人向けにスキー場の宣伝を」
「アメリカ企業に対して工業製品の売り込みを」

上記のように、ある特定の地域に住む、英語を母国語とする人たちにメッセージを発信する依頼はターゲットがはっきりしているので、プロジェクトを進めやすい。しかしながらこのような依頼は減少傾向だ。

たいていは、出来るだけ多くの人に対して、効率よくグローバルに情報発信をするための英語サイト制作の依頼が多い。
読者層は広いし、読者の英語のリテラシーやインターネット環境や文化も千差万別になるので、クライアントのアイデンティティを意識しながら、中庸でいて、中途半端にならないように気を配る。

ところである特定の地域に住む人たちをターゲットにするということにおいては、最近は中国が一番多い。

「英語のサイトを作りたいのですが。」
「ターゲットはどなたを想定していますか?」
「中国人。それから台湾・香港人もかな。」
「えっ?中国人なら中国語のサイト制作ではなくて?」
「中国人だって英語くらいは読めるでしょう?」
「えぇ、もちろん英語が堪能な人は多いですよ。(人口も多いですし)でも%にしたら日本より下だし、何よりも日本人の私たちだって英語が出来ても、英語のWEBサイトにそうそうアクセスしないですよね。」
「言われてみればそうですね・・・じゃぁ、中国語のサイトも作りますか」
「え~っとですね、中国語には大きく分けると簡体字と繁体字の2種類あって・・・」

中国に駐在していた私からすると「えっ?」と思ってしまう依頼もこのようにあるのだが、まだまだ中国事情に精通している人は少ない。(だから私たちの出番があるとも言える)

もっとも英語に堪能な中国人としか取引をしないためにわざと英語でB to Bのサイト制作をすることはよくあるんですけどね。

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