iPodでジョギングしながら講演を聞く
先日「ロールモデルは?」と聞かれて、「特にいません」と答えたが、心にひっかかる人はいた。ヤマト運輸元会長の故小倉昌男さんだ。残念なことに一度もお目にかかったことがないので、ロールモデルと言うにはちょっと遠く、尊敬する経営者というべきか。
小倉さんが書かれた本はほとんど読んだが、生の小倉さんに近づくという意味で一番のお奨めは、日経BP社から発行されている「自ら語る小倉昌男の経営哲学」という本だ。1995年に日経ベンチャー経営セミナーでの講演を収録したDVDがついている。
そこで、ジョギングの時にこの講演を聞くことを思いついた。
ちなみにこの講演は90分ほどのもの。となると、LSD(=Long Slow Distance)しかないね。
LSDはその名の通り、息があがらないくらいゆっくり、そして長く(2時間がひとつの目安)運動することだ。
いくら息があがらないくらいゆっくりと言っても、走りながら講演を聞けるものであろうか?
半信半疑始めてみた。
以前聞いたにもかかわらず、小倉さんのお話はとても心を打たれることばかりだった。特に目新しいことを話されているわけではなく、ある意味、とても当たり前のことを話されるのだが、心にすーっと入っていく。
一番心を打たれたところは「経営とは相反するものを同時に達成することである。が、本当のところ同時には出来ない。リーダーが優先順位をつけて順番にやるだけだ」という言葉。
私の心にすーっと入っていくのは、経営者としておっしゃっていることを実行してきた小倉さんの静かなる迫力と小倉さんの素晴らしい人となりのせいなのかなぁ。
最初のうちはうなづきながら聞いていたのだが、講演が1時間過ぎたところで私はアップアップ。最後はやっぱり聞いていなかったかも^^;
<今日のオリンピックへの道>
LSD:20キロジョギング
5キロ走っては休み、5キロ走っては休みだったので、2時間半もかけたけど本当はLSDとは言えないかな?