IT技術についてのトレンドや、ベンダーの戦略についての考察などを書いていきます。

AI に仕事を奪われないために

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人工知能は、いまや誰もが認める最先端のテクノロジーです。今後世界を変えていくことは間違いありません。しかし、AIが人間の仕事を奪う、という心配は相変わらずあるようです。

しかし、テクノロジーが進めば、人とマシンの役割は変わり、無くなる仕事は必ずあります。これはAIに限ったことではありません。その一方で、それまで無かったような新しい仕事が生まれてきたのも事実です。AIに関しても同じ事が言えるでしょう。ただ、AIに仕事を奪われないためのスキルを持たなければ、低賃金の仕事に甘んじるしか無いのかも知れません。

ai_shigoto_ubau.png以前、

AI が奪うのは特定の職種では無く、特定のレベルの仕事なのではないか

というエントリを書きました。当時(現在も)は「AIによって代替される職業」といった特集が組まれたりしていましたが、私は職業や職種に関係なく、「AIでもできる仕事をしている人」は当然ながらAIに置き換えられ、「コストがあわずにAI化できない」ような単純な仕事を低い単価で行うような人、そして「AIには真似できないほどのクオリティを生み出せる」人はAIで置き換えることはできない、ということなのではないかと考えています。

8月初旬にこの記事を読んで「おっ」と思ったのですが、

AI普及で「中スキルの仕事減った」 需要増の業務は?

内閣府の経済財政白書についての記事ですが、冒頭に『経理や秘書など「中スキル」の職種』と書いていますので、あいかわらず職業・職種の視点からしか見ていないのかなと思いましたが、よく読むと違うようです。

管理職や専門職を「高スキル」、事務補助員などを「中スキル」、販売や単純作業などを「低スキル」の職種と定義したうえで、経済協力開発機構(OECD)のデータを分析したところ、1995年からの20年間で高スキルと低スキルの仕事が各国で増えた一方、中スキルの仕事は減った

様々な業種におけるスキルレベルで考えているようで、これは私の考えを裏付けてくれるデータなのかな、と思いましたが、調査が1995年から20年間ですので、AIの影響は余り無さそうですね。それでも経済財政白書の原本にはAI等の技術革新が労働市場に与える影響として、

AI等の新技術の導入によって業務が機械に代替され雇用が減少する可能性や、定型的な業務を中心に機械による代替が進むことにより、中スキルの雇用が減少し、低スキルと高スキルの業務に二極化が進む可能性

が挙げられています。

ビッグデータを分析しても、売れる本は生まれない

今話題になっている本の「はじめに」が無料公開されていたので読んでみました。

新刊『死ぬこと以外かすり傷』の「はじめに」を全文無料公開!

いや、この「はじめに」、めちゃめちゃ面白い。さすがです。是非本も買って読みたいと思いますが、気になったのはこの部分。(スペースとか若干おかしいですが、原文ママです)

最近はビッグデータを分析すれば売れる本のネタが分かる、みたいな ことを言う人もいるが、そんなことで売れる本は生まれないと僕は思う。 
マスにヒットするコンテンツというのは、突き詰めると特定の誰か一 人に鮮烈に突き刺さるものだ。
30 代の営業マン向けのビジネス書みたいに、ザックリとした小手先のマーケティングから作った本は売れない。
その営業マンはランチに何を食べるのか。唐揚げ定食なのか、コンビニ弁当なのか。特定の誰かを自分に憑 ひょう 依 い させるかのごとく、そこまで徹 底的に想像し、その一人の人生が変わるようなものを作る。 
そういった超個人的に作ったものが、結果的にマスに広がっていく。

結局何が言いたいのかというと、人間の存在価値は、「徹底的に突き抜ける」ことなのではないかということです。今も「30 代の営業マン向けのビジネス書」は作り続けられており、それはAIではなく人間の編集者が作っています。つまり、「AIでもできるような仕事」をやっているのであれば、仕事は無くなるでしょう、ということです。仕事を失わないためにはAIよりも良い仕事をするしか無く、それは大変かも知れませんが、不可能ではないと思います。

 

【募集開始】ITソリューション塾・第29期 10月10日より開講

デジタル・トランスフォーメーションへの勢いが加速しています。クラウドはもはや前提となり、AIやIoTを事業の競争力の源泉にしようと取り組んでいる企業は少なくありません。ITを使うことは、もはや「手段」ではなく「目的」であり「本業」へと位置づけを変えようとしています。このような取り組みは内製となり、これまでの工数を提供するビジネスは需要を失い、技術力を提供するビジネスへの需要は拡大しつつあります。

この変化の道筋を見通し、先手を打つためにはどうすればいいのかを、学び考えるのが「ITソリューション塾」です。次期より講義内容を刷新致します。

最新のトレンドをわかりやすく体系的に整理することだけではありません。アジャイル開発やDevOps/デジタルトランスフォーメーション、新時代のサイバーセキュリティなどについては、それぞれの最前線で活躍する講師を招いて、その感性と実践ノウハウを学びます。

日程 :2018年10月10日(木)〜12月19日(水)
回数 :全11回
定員 :80名
会場 アシスト本社/東京・市ヶ谷
料金 :¥90,000- (税込み¥97,200)

参加登録された方はオンラインでも受講頂けます。出張中や自宅、あるいは打ち合わせが長引いて間に合わないなどの場合でも大丈夫。PCやスマホからライブ動画でご参加頂けます。

詳しくは、こちらをご覧下さい

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