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スイミー的ギルド、広報女子部を運営する広報女子部 部長がお届けする、明日の日本の広報に役立つブログ。広報は幅が広く、業種や規模によっても大きく運用が異なるので、メインとしてお届けするのは、中小企業向けコンテンツとなります。未来の日本をみんなで作るために、一翼を担う発信ができればと思います!

広報から未来を変える!広報女子視点での働く環境改善ってどうやるの?

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みなさん、こんにちは。広報女子部 部長です。
今年、念願の広報横断型イベントを実施できることになりましたので、イベントやるよ!ってことと、広報女子部のFBグループをフォロー頂いていた方から、「なんで途中から生理用品の設置の話が出たの?」と疑問に思っていた人もいたので、そのご説明もさせて頂ければと思い、投稿します!

■広報女子部について、おさらい

広報女子部は、最近定例会を辞めて、しばらく活動を止めていたんですが、そもそもは1社でできないことを、複数社集めたらできるよね!というコンセプトで作られた企業横断型の部活でした。
中小企業の広報なんて、広報を1人与えられていたらいい方で、みんな総務やら人事やら兼任状態で、マンパワーなんて0.3人くらいとかでした。それでも、10人集めたら、3人前くらいになれるんじゃない?という発想だったんです。絵本のスイミーみたいに、小さな魚が集まって、大きな力にしたい。そんな活動でした。

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■そもそも『女子』部だった理由

広報女子部を作った当時、広報の集まりは他にもありました。そして、当時は今よりもジェンダーやダイバーシティ&インクルージョンの話題がなく、目に見えない天井や壁が今よりも多かったように思います。

広報女子部の会は、そんな日常生活だと口に出すことさえ憚られることを、女性だけだと話題にできることが一番の魅力でした。そして、そこからは今までのメディアでは発信できないことも発信できるという確信がありました。

女性はA面とB面があって、A面はキラキラ文脈とすると、B面はキラキラ文脈じゃない。そうしたときに、B面は全く社会に出てきていない。しかし当事者としてはこのB面にとてもポテンシャルを感じたんです。

それは、社会のみんなが悩んで考えていることのはずだから。そこにメスを入れることは、みんなの役に立つことだと思いました。

だから、きっと今までに出ていない内容を複数社で共同リリースなんてこともきっとできる!と思い、活動を続けていたんです。

■自社でできなければ、他社の担当者に相談!ができるのが、広報ネットワーク

でも、途中で入っていたメンバーが広報を外れたりして、活動をやめていた時期もありました。しかし、転機は2019年でした。

当時所属していた企業での新規事業コンペ。生理用品についてポーチを持ち歩く生活を馬鹿馬鹿しいと思い、トイレに備え付けてしまえばいいじゃん!と思い立ったビジネスプラン。

米国ではNPOが、生理用品の設置を希望する女性に対して、施設管理者説得用にデータを公開していました。なので、わたしたちも全世界で女性の生理の仕組みは同じ!とばかりにこのデータを使っていました。

しかし、このデータはとても受け入れてもらえなかったんです。「日本は米国とは違う」が多くの場合の理由でした。そして、わたしの所属企業でも理解が得られにくかったんです。どれだけ時間がかかるんだと焦る日々。迫り来る締め切り。これ以上遅れたら、根拠となるデータさえ取れないーー!!そう思ったときに、

「あ・・・」と思った。

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こういう時だったじゃん。広報女子部で活動していたわたしたち、企業をまたいで頼り合える存在だったじゃん。

そう、思いました。

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広報って、SDGsもESGもジェンダー問題もダイバーシティ&インクルージョンも興味がある人がいっぱいいる!!

そしてそれぞれの語れる言葉もあって、企業内を説得できる人も多い!これは一緒に動いてくれる人いるかもしれない・・・!!!

■広報女子部のみなさんがいたから、今の生理用品設置活動に繋がった。

そんなすがるような思いで、2019年12月にお声がけしました。DMをいくつか頂いて、実際に実証実験をできた企業もいたし、タイミングが悪くて実証実験までできなかった企業さんもいらっしゃいました。

都内の5社と連携できたおかげで、ちゃんと調査ができました。600名利用のトイレで200名のアンケート回収でした。具体的なアンケート結果や設置の様子はこちらからご覧ください^^

【働く女性の99.5%が生理用品のオフィス設置を希望!企業内で女性も男性も共に考える実証実験を行いました】
https://blogs.itmedia.co.jp/703mix/2021/04/995.html

実はこの時の調査結果、結局は新規事業コンペでは落選したんです。生理用品は医薬部外品で、当時は利用者以外が補充NG等、取り扱いに注意が必要でした。いろんな制約があって、ビジネスに直結が難しかったのですが、女性の取れてなかったインサイトを確認できたことはとても意義あることだと思いました。これが、わたしが広報女子部を作った時に思っていた『B面』のひとつでした。

先日、とある企業広報さんにお会いしました。生理用品を設置して新聞に掲載されたとのことで、紹介者を通じて企業担当者に会いに行った際、同席されていたんです。

そしたら、「広報女子部で生理用品の投稿されていましたよね?あの投稿見てました!ずっとお会いしたかったんです」と言われました。とても嬉しかったです。生理の内容って、FBでもみんな基本的に「いいね」はしない。まだまだ口に出しづらい社会だと思います。だからこそ、たまに会った方に、過去に行っていた情報発信の影響を教えてもらえると、とても嬉しく思います。

■12月イベント開催のお知らせ

広報女子部の......というわけではないのですが、過去にご協力頂いた広報さんや企業担当者さんと以下イベントを開催します。

1)生理用品設置企業の事例共有イベント
・生理用品設置済/予定の企業担当者向け
・12月14日(水) 19:30-21:00 (21:00-22:00 交流会 *飲食の提供なし)
・東京都渋谷区(東京メトロ 明治神宮前から徒歩4分)
*残りわずか!人数に限りがあるため、満席の場合はお断りする場合もございます。

2)生理用品設置について実証実験説明会
・生理用品設置について検討の企業担当者向け
・12月19日(月) 19:30-20:30、20:30-21:00 Q&A、名刺交換 
*飲食の提供なし(持ち込みok/会場をお借りするので、匂いが強いものはご遠慮下さい。ゴミはご自身でお持ち帰りをお願いします!)
・東京都目黒区(JR目黒駅から徒歩5分)

せっかくの機会ですので、みなさまももしよかったらこちらからお申し込み下さい。どちらも無料です!

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