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今回は  iPad です。私は既にユーザーです。

 様々なマシンをポータブルPDFリーダーとして試してきましたが、iPad はこれまでで本当に最高のデバイスです。

1700以上 のPDFファイル

 私のプログラマ生活は、2〜3ヶ月ぐらい山奥のダムに行ったきりとか、地方の客先の近くに宿泊しっぱなしなどといったことが多かったため、分厚くて重い技術書をいつでも持ち歩いて読めるようにと、もう随分前から可能な限り書籍等をスキャンしてPDFにしてきました。

 気がついてみたら既に1700冊を超えているようです。

 スキャンについて、現在は PFU の ScanSnap を使っています。
 以前は解像度やディザリング設定(モノクロスキャナでカラー原稿を取り込む際の設定)など、様々な設定でのスキャン速度を実測しましたし、片面スキャンでしたので、片面ずつスキャンして、あとから手作業であわせていたりしました。

 散々試してきましたので、この薄いプレートで 9.7インチ、重さ680グラムという選択も含むスペックを聞いた瞬間に、不思議な、何とも言えない気分になりました。「最高なバランス」だということが想像できました。
 実際に触ってみると、さらにこの表示速度とキレイさ、想像を超えて完全ノックアウトです。
 既に Good Reader には、PDFファイルが350近く入っています。WiFiを使わずに高速に取り込めるのも、とても良かったです。

これまで試したタブレットPCの数々

 これまでにPDFリーダーとして試したタブレットPC含は10台ほどで、の液晶サイズは 12.1インチ、10.4インチ、8.9インチ、7インチ、4インチなど様々です。

 個人差はあると思いますが、液晶を回転させるノートタイプのマシンだと、実は8.9インチから、電車の中で液晶を回転させたりするのがとても大げさに感じられて、落ち着きません。

 加えて、どうしても「キーボードありき」ですので、何かにつけ、ESCキーを押す必要があったりするのです。

 4インチも試しました。
 携帯性は抜群でしたが、小さな画面の場合は、表示スクロールなどの動作速度は極めて重要になります。残念ながら OS はVistaでした。
 結構がんばってはみたのですが、どうにもならず結局断念しました。

 12.1インチは 2kg を超える様なマシンですので、最初からデスクトップ・リーダーです。10.4インチのキーボードレスもあって、イイ線いっていたのですが、当時の速度はPDF表示にはとても追いつきませんでしたし、重かった事に加え、専用ペンが必要でした(以前、ドラマの「24」で使われていました)。

 最終的にバッテリが小さく、軽くなった、2台目の7インチに落ち着いていました。とてもいいPCです。 4インチのPCと比較して、若干画面が大きい事、1台目の Vista に比べ XP なので軽快だったこと、駆動時間を減らしてもバッテリーを小さくして持ちやすくしたことで、限界ギリギリ、初めて使えるマシンだと思えるものでした。

 しかし、それでも画面の大きさは致命的で、7インチで読む気になれるのは文庫、新書から、せいぜいA5サイズの書籍まで、横書きの技術書は逆に普通のノートPC状態でページの一部だけ表示して読む形でした。

 Palm、WindowsMobileなども随分と前から店頭などで試してきましたが、数十〜数百MBのPDFファイルが落ちずに読めるのは、 iPhone の Good Reader まで存在しませんでした。ザウルスもLinux で期待したのですが、ダメでした。

雑誌が雑誌でいられる最小サイズ

 ですからこの iPad のスペックというのは、画面表示の速度なども含め、言葉には表現できないほどのバランス感と思えます。iPad の Time Magazine などを見た方は納得できると思いますが、元々小さいサイズの雑誌は別として、この手の雑誌がこれまでのイメージのまま表示できるために、9.7インチというのは限界ギリギリです。8.9ではやはり小さすぎます。
 雑誌に限らず、ページ全体を見渡せると同時に一文字一文字がキチンと読めるというのは、とても重要です。A4サイズを考えた時に、9.7インチ は限界だと思います。

 iPad の発表を受けて、すぐさま他社から似たような製品が発表されています。
 液晶のサイズも、5インチ、7インチ、はたまた11インチなど様々ですが、液晶サイズだけとってみても、どう使われるのかをそれほど深くはイメージせずに、とにかく競合製品を出そうとしている様に見えてしまいます。
 iPad のイメージのまま iPad 以外をお考えの方々は、実際にそのマシンで自分が何をしたいのかを本当によく考えてからご決断下さい。似ていても少しの違いで随分と勝手が違うかも知れません。取り出してから目的の操作を始められるまでの時間も重要です。

やっぱり Jobs って...

 薄さと軽さで携帯性を維持し、画面サイズを9.7インチ、完全にキーボードレスで全ての操作ができ、あの素早い復帰時間の上にあのバッテリー持続時間を得られるところまでバランスを追求した iPad ...。
 他社製品でも良かったのに結局 Apple の製品を買って、とても嬉しい気分になってる...

やっぱり私にとって、 Jobs は神の領域です。

T.Fukasawa

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コメント
TETSU 2010/05/04 16:48

なるほど、まだiPadに触ったことがないので、実際よくわかりませんが、期待できるということはよくわかりました。これで予約する時の言い訳がひとつ増えたかな(まぁどっちにしろ購入するけど)

Mac OS XとPDFの相性が良かったので、iPadも(iPhone OSですが、ベースはMac OS Xと同じ)相性がいいのでしょうね。
確かMac OS Xのデフォルトの文書形式がPDFになり、画面表示もネイティブでPDFに対応したって話を聞いたことがあります。
GPUを有効に使用して表示するからPDFの表示も高速になったとか。きっとiPadでもGPUを有効に使用しているのでしょうね。

深沢 隆司 2010/05/04 23:37

コメントありがとうございます。

相性が良い件、恐らくそのとおりだと思います。

 もう随分前なので定かではないですが、MacOS X の前身の NeXT STEP が出た際に、 Display PostScript (PostScript:PDF のベースになった、ページ記述言語) を採用したという記事を読んだ記憶があります。

 XEROX のパロアルト研究所でくすぶっていた プリンタ用ページ記述言語 PostScript(の前身、元々は軍事訓練用のフライト・シミュレーターの画面を表示するためのものだったとか?)を見出して製品化したのは、誰あろう Steve Jobs で、 Apple の Laser Writer が最初だったと...。
 そのおかげで Adobe はあそこまで行った、と聞いた事があります(あくまで伝聞ですが...)。

 ですので、NeXT STEP の頃は、「NeXT STEP は、ほとんど売れないと思われているが、Adobe は、採算を度外視して、Steve に恩返しをした」といったような記事も読みました。

 MS-DOS の頃に、 Laser Writer Plus があって、モノクロでしたが、ほぼ既に現在のようなプリントアウトだったわけですから、当時私も「何でここだけ別世界なんだ!」と思った記憶があります(プリンタの値段も 約 110 万円で別世界でした...)。

 ですので、今の Flash 関連の状況は、結構悲しいかなぁと...。

随分と脱線しました。

今度、iPad の使用感など、お聞かせください。


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株式会社イマジンスパーク代表取締役
経験をベースとした実践的なプロジェクトマネジメント研修や企業導入のコンサルティング

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