外科手術シミュレーションシステムの開発再び
自社ネタです。すみません。
この度、日本シミュレーション外科学会さまと共同で、新世代の外科手術シミュレーションシステムを開発させていただくことになりました(会社の堅い資料はこちらです)。
実は、わたくし、外科シミュレーションシステムの開発に携わるのは今回が初めてではありません。過去(学生の頃)に苦い思い出があります・・・。その頃はCPUパワー(+私の能力)が足りず、いろいろと挫折したのですが、最新のCPUパワーに加え、強力な学会の方々にお力添えをいただき、リベンジです。
私は、学生の頃、ひょんなことから解剖学教室に10年くらい所属しておりまして、解剖三昧の日々を送っておりましたが、ある日、「解剖シミュレータを作れ!」という神のお告げに従い、IT?の道に踏み込み、今日に至っております。
当時、研究室の先輩に「どうしたら作れるのか?」などと聞いてみたところ、「グラフィックならMacとか買って、C言語勉強すればできんじゃん?」というレベルの無責任なアドバイスを受け、初めてみたのが苦悩の始まりです。のちに泣く子も黙るグラフィックスーパーコンピューター、SGI社のOnyxで並列処理させるまでに至りましたが(今では1万円以下のグラフィックボードで同じ処理ができますが・・・)、それでも作れたのは子供のおもちゃ程度のものでした。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、組織を切開する感覚をCGで再現するのは、びっくりするような計算量が必要です。そもそもリアルタイム処理で完全に再現するのは人類の技術では当面無理だと私は考えております。そのあたりの計算量の削減とリアリティとのバランスが開発のポイントになります。
ご興味のある方はぜひともご連絡ください。特に、腕の立つプログラマさん募集中です。
進捗は随時ご報告させていただきます。