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三菱東京UFJ銀行のワンタイムパスワードアプリが使えない

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僕は三菱東京UFJ銀行を長く使ってきた上に、大きな借金を抱えているのですが、今は支店もATMも無い街に住んでいるので、たまにWebで口座を操作しています。
これまではユーザー毎に乱数表のような紙のテーブルを持ち、振り込み等の重要な処理の度に指示されたテーブルの特定の数値を入力して、さらに認証する方式でした。そのテーブルの代わりに、スマートフォンアプリでワンタイムパスワードを生成するのが、新しい方式。
なんとなく良さそうなので、10月に切り替え、既に一度振り込みしています。

さて、先週に振り込もうとしたら、できませんでした。正確には、iPhoneのワンタイムパスワードアプリが起動しませんでした。不具合の情報でもあるかと、App Storeを見ると、iPhoneアプリが出たのは今年の8月。バージョンは1.0.0で、未だに公式のiOS 8対応はされていません。それどころか、App Storeの評価とレビューを見ると、文句ばかり。その中に一旦削除して入れ直すと使えることが書かれていたので、早速試します。入れ直す時には別途葉書で送付されてくるコードが必要ですが、幸いにして手元にメモがあります。試したところ、以前と異なるケータイにさらに登録はできない旨のエラーメッセージ。10月に実行したのと同じiPhone 6なんですが...
そういえば、数週間前にiPhone 6を復元したので、そのために別機扱いになってしまったのかも。

こうなると何もできません。元のテーブルに戻すには、ワンタイムパスワードを入力する必要があります。新しいケータイとして登録するには、再び葉書を発行してもらうことになるので、一週間はかかるし、しかも本宅に届いてしまいます。とりあえず葉書の発行は依頼して、今回はコンビニATMで処理することにしました。

同社のWebを今更よく見ると、機種変更とかの注意事項が書かれています。でも、まさか復元で使えなくなるとは思わないでしょう。
この経験した直後は怒り心頭で、電話でコンコンと説明してやる、と思っていたのですが、かける時間がない間に落ち着きました。僕なりに対策を考えてみましょう。

複数のケータイで使えるようでは、元の紙のテーブルと変わりません。セキュリティ上限定したかった気持ちはわかります。でも、ケータイは簡単に無くしたり、機種交換したり、中身を消したりできます。いくらWebや説明書に警告を書いたところで、ユーザーが行為するときに警告されないと、事故はいくらでも発生します。
葉書ではなく、オンラインで再発行できるならば問題は少ないのですが。
Apple Payのように手元にカードがあれば登録できると良いのですが、クレジットカードと異なりATMカードは口座番号しか書かれていないので、駄目ですね。サービス側に端末固有のIDが登録できれば良いのですが、Appleが禁止していたはずだし、持ち主が変わっても引き継がれてしまいそうだし。
結局、ケータイのような流動的な手段を、このようなセキュリティを要する用途に使うのがまちがっている感じがしてきました。
どうやら、元の紙のテーブルに戻る方が良さそうです。技術的には後退のような...

最後に、このアプリ、半角カナなのがとても気持ち悪い。Webページも警告だらけで変なことになっていて、かえって怪しいし、この銀行、センス悪いですね。

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