スティーブ・ジョブズ氏の引退を機に振り返るAppleの株価の変遷
スティーブ・ジョブズが復活させたApple、すでに欧州銀行全てを合わせた資産よりも多くの資産を保有するようになり、8月11日には「世界で最大の時価総額企業」となりました。
元々の1位は米国エクソンモービルでした。Appleは約3370億ドルの資産で1位の座に躍り出ました。
時価総額ということで株価の変化を見てみながら、今回は緩やかに思ったことを書いていこうと思います。
こちらがGoogle FinanceのAAPLです。
創業時からのAppleの株価は横ばいでした。
何があったんでしょうか。
こんな時なので、アップル社を振り返ってみようと思います。
それが変わったのが1999年頃、iMacが1998年半ばに発表され、販売されるとそれまでのMacintoshと比較してですが大ヒットを記録、話題性も十分だった時です。
そして、2000年半ばに一旦落ち込みます。
これはMacOSがMacOSXになるというリリースが出され、PR版が発表された時。これは推測ですがあの時は「スピードが遅い」「こんなゴテゴテしたの嫌だ」「なんでUNIXなんだ」などと、かなり反論が多かったように思います。そのせいだったのかもしれません(それにしても急下落ので、他に理由があったのかもしれません)
その後はじりじりと伸ばしていきます。OSXも熟成されていき、対応ソフトや不満に対するフィードバックも行ったことも大きかったのではないかと思います。
そして、2001年に発表されたiPod。これが順調に浸透していき、2005年に発表と開始がなされたiTunesMusicStoreで一気にブレイクしたようです。
そして2009年1月、ジョブズ氏は医療休暇を発表しました。
この前後の株価の下落幅大きいですね。色々噂が流れていたからかもしれません。この頃まさにApple≒スティーブ・ジョブズだったと言えるくらいの下げ幅です。
しかしその後、また株価は登り始め、そして今に至ります。
先日の引退発表の際も一時的には株価が7%程度下がりましたが、結局持ちなおしています。
これは、Appleがジョブズの会社というよりも、ジョブズを中心として開発されてきた製品が支えている会社という味方が強くなってきたということではないかと思っています。
それだけ当時に比べて今の製品群はより魅力的です。
Appleは職人集団という見られ方で、少ないシェアの中Windows勢と戦ってきていました(シェアを考えると、Windows側は戦っているという気持ちではなかったかもしれませんが)
個人的に、昔からApple大好きだった、そしてスティーブ・ジョブズ師のプレゼンテーションに感銘を受けた、1984のCMが忘れられない人間としては、悲しい事です。
ですが、同時にこれからAppleがどのように変わっていくのか、わくわくしている自分もいます。 卓越した人間を支えるには、たくさんの縁の下の力持ちがいたはずです。
彼らが表舞台に立ったとき、何が起きるのか。
世界第1の企業が変わっていく様子を、興味深く見ていきたいと思います。
後任のティム・クック氏はどのような気持ちで受けたのか。
インタビュー記事など、ぜひ読んでみたいです。
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