1分でできる、Adwordsの改善点を調べる方法
正直1分ではできないかもしれません…5分くらい欲しいです。
とは言え、そんな数分でできてしまうAdwordsの改善点の調べ方について、SearchEngineLandに記事がありましたので、ご紹介です。
なぜそんなに短くできるかというと、一言でいえばAdwordsの管理画面に便利な機能が続々追加されているからです。
それを使うことによって、時間帯効果の高い分析を行うことができるんですね。
今回は主に「予算には限りがあるけれどその中でクリック数を増やしたい」というのがテーマです。
▼The One Minute Paid Search Account Diagnosis
この記事の内容を、実際の計算などの補足を入れながら追っていきます。
基本的な考え方
基本的な考え方として、まずそもそものインプレッション数を上げるためには
- 予算を上げる
- 品質スコアを上げる
- 入札単価を上げる
の3つが考えられます。
全てを行えれば良いのですが、そうはいかないのが現実です。
特に総予算についてはCPAやCPOの観点で厳しくチェックされるべきです。安易な垂れ流しはNGですよね。
そこで、予算の中で最大限のクリック数を得られる方法を考えることになります。
問題は大きく3つに分かれる
対策を練るためには原因を探らなければ行けません。
キャンペーンを最適化してCPCを下げるためには、3つの視点が必要です。
- 総予算に対しての入札価格が適正かどうか
- 広告の品質スコアは高い値をキープしているか
- 飽和した市場に金を注ぎ込んでいないか
これのどれかに当たる場合がほとんどです。なので、どれが原因なのか切り分けられればその後の対策における方向性は、かなり定まってきます。
- 1であれば、入札価格を調整して予算内で最適なバランスを取る
- 2であれば、キャンペーンが抱えている公庫校の品質スコアをチェックし、改善する
- 3であれば、他のキーワードに予算を振り分ける
が王道です。
では、どうやって見分けたら良いのでしょうか。
これが今はAdwordsで簡単にできてしまいます。
やり方・見分け方
まず、これが通常のAdwordsのキャンペーン一覧です。
グラフの下に「表示項目」というボタンがあります。この中の「表示項目を変更」をクリックすると、レポートに出せる項目を取捨選択することができます。
ここで右側にある「競合指標」に注目して下さい。
この指標はそれぞれ以下の様な意味を表しています。
- 「インプレッションシェア」
その出稿キーワードで検索された時、どのくらいの割合であなたの広告が表示されているか。
100%であれば、常に誰にでも出ていることになります。 - 「インプレッションシェア損失率(予算)」
これは、総予算が原因で、インプレッションを失った割合です。言い換えれば、予算が不足していて、予算さえあれば表示できた広告が表示できなかった割合です。 - 「インプレッションシェア損失率(広告ランク)」
これは、広告の品質スコアが原因で、インプレッションを失った割合です、広告ランクが高ければ、同じCPCで表示できていたかもしれません。 - 「完全一致」
もしこのキーワードを完全一致で出していたら。その際のインプレッションシェア予測です。
この数字をみるだけで、ざっくりと見分けられます。
「インプレッションシェア損失率(予算)」が高い場合
「インプレッションシェア損失率(予算)」の割合が他の項目に比べて大きければ、予算に対して入札価格が高すぎる事が多いです。
本来、その入札価格であればこのくらいクリックが来る…それを満たすだけの予算があれば、ここの損失率は0%です。
しかし例えば50%あるとすれば、全てを満たす場合本来は2倍の予算が必要だったということです。
仮に「CPC:200円/予算:20,000円」だとすれば、100クリック。
この時損失率が50%だったら、本来は200クリック発生していたということになります。
つまり予算は単純計算で40,000円必要でした。
仮にここでCPCを150円まで下げたとします。その結果、CTR(クリック率)が20%ほど下がったとします。
そうすると、
200クリック×0.8=160クリック が見込める
20,000÷150=133クリック が予算内で表示可能
と、元々の100クリックより33クリックも同じ予算で表示できました。
もちろん、少しづつ下げながらCTRの変化を見なければいけませんし、それ以外の要因もあるので一概に上手くいくわけではありません。
ただ、基本的には
「予算による損失率が大きい場合は、単価を下げて様子を見る」
が鉄板です。
「インプレッションシェア損失率(広告ランク)」が高い場合
この場合は、シンプルに品質スコアを上げるにつきます。
元記事ではエクセルで集計しています。ピボットテーブルは便利なので、できる方はこれが良いかと思います。
流れとしては、どんな方法でも良いので
- 品質スコアの低い広告をあぶり出す
- 必要が無ければ削除する
- トライしたい物なら、別の広告グループに移して、改善するまで様子を見る(広告グループ単位で品質スコアは影響するため)
を行います。また、新しい広告はどこかSandbox的なところである程度効果が見込めるまで育てて、その後活ききの良い物を運用中の広告グループに作り直した方が、費用面でいえば効率が良いと思います。
「インプレッションシェア」が100%に近い場合
これは、競合が弱いのか複合キーワードなのかロングテールなのか分かりませんが、どこまで単価を下げられるかが勝負です。
特にかけ算式にキーフレーズで出稿している場合は、全体をひとかたまりとしてで良いので単価をいじりながら、クリック単価とインプレッションシェアをウォッチすることをオススメします。
ただ、あまりに安易にインプレッションシェアを取れてしまうようなキーワードの場合、そもそもそこからコンバージョンが発生するのかもチェックすべきです。
儲からないから誰もいないだけかもしれません。もちろん、穴場なのかもしれません。
そして、そういった策で余った予算を使い、他のキーワードを攻めていくのがいいですね。
終わりに
以上が、Adwordsの機能を使って簡単に行うAdwordsの改善ポイントでした。
しかしほんとにGoogleの動きは速いですね…。
元記事:▼The One Minute Paid Search Account Diagnosis
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