再確認しておきたい、GoogleへのSEOで忘れがちな16のポイント
Google ウェブマスター向け 公式ヘルプフォーラムに、先日「良くあるご質問」のページが追加されました。
目を通していましたが、私自身「そう言えばそうだったなぁ」と再確認する項目がありました。
Yahoo!がGoogleに移行して初めての新年。
そのファーストステップとして、このようなところを再確認してみてはいかがでしょうか。
太字カッコ部分が引用で、それ以外は私の注釈です。
「FAQ: クロール、インデックス、ランク付け」
引用元は「 http://sites.google.com/site/webmasterhelpforum/ja/faq-crawl_index_ranking」です。
- 「Google Toolbar に表示される PageRank は年に数回しか更新されません。
また、PageRank は Google がサイトをクロール、インデックス、ランク付けするために用いる 200 以上ある要素のうちの 1 つに過ぎません。」
分かりやすい故に気になる方も多いようですが、ページランクは、本当にざっくりとサイトのパワーを知るため程度にしか使えない指標です。
まずそもそも、PageRankには2種類あります。それは、「ツールバーページランク(TBPR)」と「ページランク(PR)」です。
前者は、Googleツールバーに表示されている数字で、これは引用文の通り「年に数回しか更新」されません。
後者は、決して表に出ることはない数字で、Googleが内部で持っている数字です。なので、そもそも知ることができないので考える意味がありませんし、引用文中の通り200以上あるように、そのうちの1つに過ぎません。
意味があるとすれば、ToolbarPageRank(TBPR)が上がって、4くらいになると、広告掲載の依頼が来ることはあります。
ページランクを指標にして被リンクサービスを行っているSEO会社がまだまだ多いためです(PageRank4のサイトから40本のリンクを提供!」ですとか。
- 「サイトリンクの生成は完全に自動化されており、購入したり、表示を申請することはできません。」
検索結果で、descriptionの下にいくつかサイト内のリンクが表示されることがあります。最大8つまで出現し、これが出ると出ないのとではクリック率が大きく異なるため、なるべくなら出したい物です。
ただ、これはGoogleが決めることで、こちらで何かの設定を行うとでるようなものではありません。
ただし、表示されたサイトリンクの中に、表示したくないページがあればそれを削除することはできます。WebmasterToolから行えます。
サイトリンク生成の条件は明らかになっていませんが「Google的に高評価である」「ブランド名検索で1位だと出やすくなる」「必ずしも1位ではなくても表示されることがある」「トップページからリンクが貼ってないといけないかもしれない」など、よく分かりません。
このサイトでもいくつか出てきますが、カテゴリーページへのリンクが多いようです。
- 「自分のコンテンツを Google の検索結果に表示させないようにするにはどうしたらいいですか?」
押さえておきたいポイントとしては以下の3つです。
- 絶対公開したくない情報は、認証をかけるかクローラが来ないようにしておくこと(robots.txtやmetaタグは完璧ではない)
- noindexなどでインデックスを拒否する場合、そのページ自体をrobots.txtなどでブロックしないこと(ブロックされると、クローラはnoindexかどうかも分からず、しかし他のページからリンクされていればインデックスには入ってしまう可能性がある)
- HTML以外のコンテンツは「X-Robots-Tag ヘッダー」をHTTP-Requestで出すことで同じようにブロックできる。
※詳細はこちら(Official Google Blog: Robots Exclusion Protocol: now with even more flexibility)
キャッシュもスニペットも出さない
→ X-Robots-Tag: noarchive, nosnippet
インデックスさせない
→ X-Robots-Tag: noindex
特定の日付以降は出さない
→ X-Robots-Tag: unavailable_after: 7 Jul 2007 16:30:00 GMT(例)
「FAQ: ウェブマスターツール」
引用元は「 http://sites.google.com/site/webmasterhelpforum/ja/faq-webmastertools 」です。
- 「サイトに存在しない URL に対して「見つかりませんでした」というクロールエラーが表示されるのはなぜですか?」
「この現象は、Googlebot がたどったリンクが、入力ミスやリンク切れが原因で無効だった場合に生じます。このようなエラーが表示された URL に見覚えがなく、アクセスされなくても良いのであれば、これらのエラーは無視しても構いません。(引用)」
この引用部分が示す通り、よく分からないものであれば無視して構いません。多いのが他のサイトからリンクされる際に誤ったURLを先方が書いてしまった場合です。
- 「ウェブマスターツールで「robots.txt の制限により、URL をクロールできませんでした。」というエラーが表示されます。どう意味ですか?何をすればよいですか?」
制限という言葉が分かりづらいですが、言い換えると「robots.txtがあるかどうか、明確に判断できなかったので保留にしました」という状態です。
robots.txtを置けるなら、置けば解決します。通常クローラとしては、robots.txtをリクエストして404NotFoundが返ってくれば、イコール、クロールしてインデックスsite問題なしと判断するようです。
ただ、ステータスコードがおかしかったりと、あるのか無いのか分からない場合に、たまに発生するようです。
ですので、robots.txtを置いていないにもかかわらず、自分でrobots.txtにブラウザでアクセスしてみて、返ってくるエラーコードが404以外であった場合は、サーバ運営元に確認してみて下さい。
ただ、置けるなら置いてしまった方が手っ取り早いです。
「FAQ: サイトマップ、マルウェア、その他」て
引用元は「 http://sites.google.com/site/webmasterhelpforum/ja/faq--sitemaps-malware--other-issues 」です。
- 「知人がサイトマップを送信した後にサイトがペナルティを課せられたと言っています。偶然でしょうか?」
「Google はサイトマップが送信されたことによってペナルティを課することはありません。(引用)」
また、同様に「サイトマップの有無」で順位に影響が出ることもありません。
ただし、Googleがくまなくクロールして、サイト内のページをきちんともれなくインデックスしてくれることはSEO上意味があります。
それがきちんとしたページであれば、Googleは基本的にはページ数が多いサイトを、情報が充実したサイトとして評価します。
ですので、「サイトマップを送信することによって、インデックス数が増えること」は順位に影響があると言えます。
英語版のページより抜粋
日本語版のページは3ページしかありませんが(さみしい…)、英語版のページにはもう少し情報がありますので、そこからもいくつかご紹介します。
引用元は「
http://sites.google.com/site/webmasterhelpforum/en 」です。
- WebmasterToolに他の人を招待することはできない。複数のアカウントで閲覧する場合は、認証用のファイルを2つ置くかMetaタグを2つ書くこと(ただし1つにすることが望ましい)
- サイトのことについてForumで相談することはできるが、特定の社員を指名することはできない
- WebmsterToolsのリンクレポートにでていないリンクだからといって、Googleが認識していないわけではない。100%のリンクを表示する仕様にはなっていない。
- SearchWiki内のコメントは検索順位に影響しない。
- PHP, ASP, CGI, JSP, CFM等のページも、クローラはもちろん把握できるが、心配ならLynxなどのテキストブラウザで見られるか試してみるといい
- リッチスニペットが出ない場合は「Webmaster Tools - Rich Snippets Testing Tool」でチェックしてみる
- リッチスニペットを使ったからと言って検索順位には影響しない
- インスタントプレビューは、クロール時にキャプチャを取っているのではなく、大概がユーザからのリクエスト時に生成してキャッシュしている
- インスタントプレビューを取得するロボットのUserAgentは"Mozilla/5.0 (en-us) AppleWebKit/525.13 (KHTML, like Gecko; Google Web Preview) Version/3.1 Safari/525.13"(この記事を書いている現在)
- インスタントプレビューで一部の画像などを表示したくない場合は、x-robots-tagヘッダーか、robot.txtで対応することができる。
英語版ページにはそれ以外にも、日本語版よりたくさんの情報が載っています。全て日本語版に訳されることを期待ですね。
新年のファーストステップとして、このようなところを再確認してみてはいかがでしょうか。
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