Google、検索結果に巨大なサムネイルを出す実験中?
GoogleがUKサイトなどを中心に、検索結果にサムネイルを出す実験を行っているようです。
▼Google Testing Full-Page Preview in SERPs @SEWatch
Googleインスタントに続いて、ユーザのページ遷移を減らす方向で改良を進めている模様です。
リンク先の記事を見て頂くと分かりやすいと思いますが、サムネイルと言ってもかなり大きいです。Adwordsのキーワードマッチエリアが隠れてしまっています。
私自身まだこの変化を体感できていないのですが、これによって、SEM周りでどのようなことを気にしなければいけないかを、現時点の情報で書いていこうと思います。
まず大事なことは2つ
この機能が実際にいつ実装されるのか、そして本当に実装されるのかはまだ分からないのですが、仮にそう遠くない時期に実装されるとしますと、まずはこの二つを押さえておく必要があるかと思います。
- いつ日本でも変化が起こるか把握し、計測結果もそれを踏まえて判断する
- それに合わせて各ページのデザインを修正しておく
です。
1.いつ日本でも変化が起こるか把握し、計測結果もそれを踏まえて判断する
この機能が実装された際に変化すると思われるのが
- 検索結果からサイトへのCTRダウン
- サイトに来たユーザの直帰率のダウン
事前にサムネイルを見ることで、自分の求めている情報があるかどうかがより判断できるようになるので、より濃いユーザだけが集まるようになります。
そうすると、上記2点が変わってくるはず。
また、付随して平均PVや滞在時間、CRも上昇していくはずです。
他に何か施策を行った際に、その結果と混同しないように、いつ変わるのかについて把握しておかないと、判断を誤ってしまいますよね。
各キーワードごとのインプレッション数がこのアップデートで変わるわけではないので、CV数を中心指標にした方が良いと思います。
また、このGoogleの変化によってCV数が落ちた場合は、サイトに来て細かい所を見ると興味を持ってもらえる人がいて、その人達を落としている可能性が高いかなと思います。
その場合はその魅力をスニペットやサムネイルでもっとアピールするように変更すべきです。
2.それに合わせて各ページのデザインを修正しておく
この変化が起きると、ユーザはスニペットだけではなくサムネイルでも、自分が求めている情報があるかどうかを判断するようになるかと思います。
そうしますと、サムネイルは実際のWEBサイトより小さいということを踏まえて
- プレビューされた時にそのページの内容が分かるように、スニペットと一致しているようにする。
具体的には、見出しやキャッチの文字サイズを調整して、縮小された時にも読めるようにする。 - Googleは内部ページをたくさんヒットさせるので、トップページだけではなく主要ページは全て手当てする。
その他
先ほどのSearch Engine Watchの記事を見ていると、リスティング広告のエリアがきれいに隠れています。
これによって広告のCTRが下がる可能性があります。
SEO・SEMがメインの集客手段のサイトは要チェックですね。
しかし、Googleが最近やっていることが全てユーザのクリックを減らす方向だと言うことが気になります。
逆に考えると、クリックという物のノイズを減らして、確度の高い重要指標にしようと考えているのでは?とも思えます。