グルーポン系のアグリゲートサイトがやるべき事はパーソナライズドディール!?
グルーポン系サイト(共同購入クーポンサイト)は171サイト(2010年12月9日時点)も乱立している今、消費者はすべてのグルーポン系サイトをチェックすることは不可能である。
ましてや171サイトすべてに会員登録し、毎日送られてくるメルマガをチェックする時間は無駄である。
さて、そんなユーザーにとってうれしいサイトが存在している。
それがアグリゲートサイトだ。
アグリゲートとは日本語で"集合体"を意味し、このブログでアグリゲートサイトというとグルーポン系サイトのディールを毎日まとめているサイトのことを指す。
このアグリゲートサイトも乱立ぶりが激しい。すでに33サイトも存在するのだ。
だが各サイトによって特色は様々である。
ほとんどのグルーポン系サイトを網羅しているところもあれば、厳選した数十サイトに抑えて掲載しているところもある。
例えば「グルーポンなう」。名前もそのままであるが、ここは地域、新着、価格、枚数、残り時間など、様々な切り口で販売されているチケットを見比べることができる。
その他、ポイントも導入しており、チケットを購入することで、ある程度ポイントとしてユーザーにキックバックされる仕組みになっている。
いちいち自分で検索するのが面倒臭いというユーザーもいるだろう。
「欲しい情報だけを送ってくれ!!」
と願う人も多いのではないだろうか?
そこで米グルーポンは「パーソナライズドディール」というシステムを導入している。
これはグルーポン利用者の属性によってチケットを出し分けるというシステムである。これにより、同じ地域に住んでいる人に違ったチケットを提案することが可能となる。
しかしながら、
「グルーポン以外の他のグルーポン系サイトのディールもそうして欲しい!!」
というユーザーも少なからずいるだろう。
それを叶えたのが「アラートポン」
自分の住んでいる地域、欲しいクーポンのカテゴリ、価格、キーワードを登録するだけで、一日に二回メールで自分に合ったチケットを知らせてくれるようだ。
選べる地域をもう少し細分化(東京なら新宿・渋谷など細かくかつ複数選択できるように)したり、カテゴリももう少しジャンル分けしかつ複数選択できるようにするなど、ユーザビリティを高める必要があるかもしれないと思う。
メールアドレス以外のユーザーの属性をほとんどとっていないため、運営者側はユーザーにすべてを委ねることになるので、運営者側からのプッシュはやり辛そうだ。
(ユーザーの購入履歴が追えているかどうかまでは確認が取れていない。)
グルーポンなうのようなアグリゲーションサイトが、ユーザーの属性や購入履歴を追うことができるなら、グルーポンビジネスにとって最強のパーソナライズドディールとなるのではないかと私は考えている。
マネタイズまでは考察が及んでいないが、得られたユーザーデータを解析し、CRMシステムを組めるかもしれない。もしくは、圧倒的なPVとユーザーを囲い込むことで、グルーポン系サイトからアフィリエイト等で攻めていけるかもしれない。
逆にアグリゲートサイトが力を持つということは、弱小なグルーポン系サイトにもメリットがある。
会員を抱えていなくても、いいディールを出せば商品が売れる
からである。
もしかしたら、グルーポン系アグリゲートサイトの争いの方がグルーポン系サイトよりも争いが激しかったりするかもしれない。
グルーポン周辺ビジネスからも目が離せない。
お問い合わせは以下まで
shibatsuji@sharecoto.co.jp